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さて、先々週の話ですが、
仙台でセミナーを開催させて頂いたんです。

その中の聴講者の中から
翌日の個別相談会に
5名のご相談を頂いたんです。

その中のお一人の方のお話。
40代女性のS子さんです。

S子さんは美容系の
事業を営む個人事業主。

厳しい状況ながらも
どうにか収入を確保し、
事業を継続しておられます。

個人の借入は、約900万円。
信用金庫と政府系金融機関からの融資。

いずれもすでに
リスケを実行しており、
毎月の利息支払いは約4万円。

リスケを実行してから
すでに4年目に突入していました。

ここで少し注釈。

東日本大震災以降、
東北地方における企業の
リスケは激増しました。
まぁ措置といえば措置ですけどね。

でも、ワタシは日頃セミナーに於いて、
「リスケをしてはいけない!
出口戦略ではないから!」
と唱え続けています。

国内での銀行出身の
コンサルタントの大半が、
企業の防衛策として、
顧問先企業にリスケを
薦め続けている実態がありますが、
当メルマガでのバックナンバーでも
ワタシは何度も何度も
リスケの意味の無さは提唱し続けています。

これについては本日は書きません。

以上、注釈終わり。

S子さんは、
70代後半の父親と共有名義で
自宅を保有しています。

これも震災で被害に遭い、
新設された震災の特別融資制度を利用して
建てた家でした。
こちらの住宅ローンが毎月13万円。

70代後半の父親と母親、
そして息子さんとS子さんの4人で
住んでおられました。

住宅の維持と今後の事業についての
収入と支出のバランスについての
懸念をお持ちでした。

自宅のローン残債はまだ
30年以上残っている状態の中で、
個人事業の収入ベースでは
リスケをしており
事業資金の返済については
出口が見えぬ段階。

現在は両親の年金収入があるので
どうにか自宅が維持できているが、
両親ともに80近く。

今後の身の振り方についての
ご相談でした。
面談料として2000円を頂戴しました。

「失礼ながら、”人生80年”
という定義で考えますと、
ご両親の存命期間はあと数年。

この数年間についてのみ、
事業資金の返済は
リスケを継続されてはいかがですか?

そして、
家の名義人であるお父様が亡くなられ、
いずれはお母様が亡くなった後に、
家の維持が出来にくくなるわけですから、
家の維持を考えなければ
その心配は払しょくされるのでは?

ご両親が亡くなった後、
残されるのはS子さんと息子さん。
二人で住むには大きすぎるでしょう?

ましてや息子さんが後に成人され、
仙台を離れるとか、
結婚して移り住む事だって想定すれば、
この家にはS子さんが一人だけになる。

S子さんだって、
再婚する機会が出来れば、
ますますこの家はいらなくなる可能性が
あるのではないですか?

ですから、まずは
ご両親が健在の間はこのまんま。

ご両親が亡くなった後は、
住宅ローンの返済を止めてください。

これでまずは少なくとも
13万円は浮きます。

その13万円の一部を使って、
借家に移られてはいかがでしょう?

その時に想定される
同居人数に合わせて
住む家のスペースを変えれば、
少なくとも13万円にはならないでしょう?

家計のコストがそもそも浮きます。

13万円を支払わなければ、
債権者が住宅を差し押さえます。

差し押さえられても
すぐには出て行かなくていいわけですから、
売れるまで住んでいていい。

売れなきゃずっと住んでいていい。
ローンを払わずに。

売れたら、まずは買った先に交渉。
”この家、賃借するから貸してよ”って。

失礼ながら震災の影響があるこの土地ですから、
その賃借料は少なくとも13万円にはならない。

しかも、債権者は
一度差し押さえて競売に出しているから、
S子さんは立派に”代物弁済”を
実行しているから”踏み倒し行為”ではない。

S子さんは法的に
立派に弁済されている、という事です。

更に、それ以降は、
S子さんに保有している
資産が無くなりますから、
その時に事業資金の
利息支払いがキツければ、
そちらの返済も停止すればよいでしょう?

これでさらに4万円
浮くことになります。

あなたは取られるものが
無くなるのですから、
ご自身のペースで、
第三者に振り回されることなく、
返済原資があれば返済する。

無ければ返済を停止する。
5年以上停止すれば時効。

債権者に訴えられて負けても
10年以上にはならない。
これは立派な出口戦略です。

結論から申し上げますと・・・・・
ご両親存命中は動かない。

ご両親が亡くなった後に
改めて相談に来てください、
という事です。」

5名の面談時間は
お一人60分で設定していましたが、
S子さんのご相談は15分で終了しました。

だって、
現時点でやることが無いんだもん!(笑)

言い方は悪いですが、
ワタシはご両親が天寿を
全うされるのを待つ事にします(*_*;

次に、千葉県内で
飲食店を営む50代の夫婦から
ご相談依頼を受けました。
Yご夫妻です。

東京神田小川町の
弊社会議室で面談しました。
こちらも面談料2000円を頂戴しました。

こちらはなかなかの重症でした。

1500万円ほどの借入残は
2年以上返済を停止している状況。

債権は銀行から
債権回収会社(サービサー)に
廻ってしまっており、
たびたび送付されて来る「催告書」に
おびえながら仕事をしている方でした。

旦那さん曰く、
「毎回毎回、矢のような催促」との事。

矢のような催促って、
どんなんだろう?って思ったんです。

Yさんには保有資産はありません。
自宅はすでに差し押さえられて退去済み。

生命保険はすでに
差し押さえられていました。

しかもその後保険料が払えず失効。
この方もすでに取られるものが無い状況でした。

Yさんが受けている
サービサーからの催告書や、
請求書には、このように書いてありました。

「あなたのご相談をお受けします。」と。

これの対応について、
ワタシのアドバイスを受けたい、
という依頼だったんです。

「Yさん、”矢のような催促”
っておっしゃいましたが、
ただ毎月この紙が送付されてくるだけの
話じゃないですか?

これ、ただの紙きれですよ。

一定期間債権が滞ると
債権者の会社のシステムが作動して
自動的に請求書が送付されて来るだけです。

もう2年ほど
返済停止されているそうですが、
あと3年頑張って下さい。

頑張るなんて言ったって、
なんにもやることはない。

紙切れが送られてきたら、
箱にでもしまっておいてください。

毎月来るってわかっているんだったら、
60枚溜まるのを待てばいい。
5年で時効。

Yさん、今まで紙切れが来る以外に
債権者はなにかやってきましたか?
なんにもやって来ないでしょう?

Yさんが勝手に
取り越し苦労されているだけです。

2年間なんにもやって来ないんだから
今後もなんにもやって来ない。

やって来たって、
債権者の回収行為は
法律で規制が強いですから、
Yさんが”お金ないから帰ってくれ”
って言って、
債権者が帰らなかったら不法占拠。

胸倉つかまれたら傷害。
おまわりさんを呼んでください(笑)。

債権者だって忙しいんだから、
Yさんのところだけに
集中している時間なんかありません。

”動かない”って言う事って、
立派な出口戦略なんですよ。
動かない事こそが借金の解決方法なんです。

まぁもっとも、ワタシだったら
こんな面白い催告書が来たら電話しちゃいます(笑)

”あなたのご相談をお受けします”って
書いてあるんでしょう?

ワタシなら電話します。

”ワタシに相談は無いですよ。
ワタシは借金問題で悩んでいませんから。

悩んでいるのは債権者である
あなた方でしょう??
だったらワタシが相談に乗りますよ!
ワタシには出口戦略があります。

あなた方には出口戦略が無い。
だから悩みがあるのはあなた方。

ワタシがあなたの相談に乗るって
言っているんです”ってね(笑)。

Yさんには、戦略が2つもあります。

動かず放置する、という戦略と、
ワタシみたいに動いて
”こいつから回収なんか出来ねーや!”
って思わせる戦略。

どっちを選択するかはYさんの自由。

すべてはあなた方
ご夫婦の気持ちの問題なんです。

あなた方は保有していた財産を
全て差し押さえられたんですから、
立派に法的代物弁済をしているんです。

全然踏み倒しなんかじゃないんですよ!」

「なるほど~!」って言って
Yさんご夫婦は意気揚々と
お帰りになりました。

仙台のS子さんも
千葉のY夫婦も
契約の必要はありませんでした。

やり方を教えて、

「ご自分でやってみてください。
どうしても自分で出来なかったら
連絡ください。
その時は契約になりますから
お金は貰いますけど。」

って言いました。

借金対策には、
動くべき方策と動かざるべき方策があり、
それぞれの借金の形態、
保有資産、保証人の設定などなど、
その都度対応策が変わります。

「策士、策に溺れる」

などという事にならないように、
借金に関する知識を
頭に入れておくことは、
企業や事業の防衛策としては
極めて重要です。

”知識を得るための努力”
を惜しまないで下さい。

自己破産しちゃいけない!
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ありますのでご容赦下さい。

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発行者:株式会社MEPたちばな総研
筆者:たちばなはじめ