さて・・・・・先日、
とある街でとある商材を販売する
事業主さんから面談要請を受け、
現地を訪ねました。

地域と商材によって、
地域が特定される可能性が高く、
匿名性の確保が難しいので、
今回は地域も商材も隠します。

その地域でその商材は
「特産品」と言えるでしょう。

ただ、若い世代からは
比較的評価は低く、
市場としては縮小傾向にある商材。

その商材だけを
販売し続けて事業を継続していく事は・・・
なかなかに困難である、
と想像に難くないです。

事業主はTさん。
ワタシと同い年の男性。

SNSで共通の友人がいたらしく、
その縁でワタシのブログを
継続的に読んで下さっていたようです。

横浜市出身のTさん。

義理のお母さんが社長を務め、
その娘である奥様とTさんが
従業員になっている家内工業。

でも義理のお母さんが70を過ぎ、
現在は実質的にTさんが取り仕切っている状況。

いわばTさんは、
「マスオさん」状態である、
という事です。

直近の年商は3000万円弱。
帳面上の利益は数十万円出ていますが、
在庫の評価でプラスを
出しているようにも見えます。

まぁSNSで見ず知らずのワタシに
問い合わせて来るのですから、
ワタシの見立てはほぼ間違っていないでしょう。

店舗兼住宅とその隣にある駐車場と
近隣にある工場が保有資産。
いずれも担保設定されています。

地元のの信用金庫2庫と
政府系金融機関から
総額5200万円の借入残。

返済はリスケをして数年経過し、
元利返済は42万円。
現状では延滞はありませんので、
信金側から見ても
事故債権にはなっていませんが、
来月頃の返済原資ねん出が困難との事。

複数社に未払いもあり、
多額ではありませんが
税金や社会保険料も延滞して
現在は分納している状態。

社長の義理のお母さんは、
元気なく、「もう婿に任せております。」と。

傍らで母親を慮りながら、
まっすぐワタシを見る娘で妻の奥さん。

Tさんは言います。

「たちばなさん、
ブログをいつも読んでいます。

信金との縁を断ち切り、
商売を続けたいです。

返済を停止して、
資金繰り改善をして、
お金が出来てから返済を再開する
段取りの指導を受けたいです。」と。

ワタシもこの仕事を始めてから
1400件を超える事業体の
相談に乗って来ましたが、
Tさんの事業は
これまでのご相談でワタシが得た
感触では・・・

「利潤を生みながらの
事業の存続は難しい」という感覚でした。

・ご商売のツールが縮小市場

・ご商売の市場が地方都市で人口少なく、
大幅な売り上げ増加が望みにくい

・現状規模の収支状況では、
元金利息の返済を停止しても、
赤字幅が縮むが、
キャッシュを生む状況にはなりにくい

・家内工業で人件費含めた
経費の削減が出来にくい

主にこのような理由です。

「Tさん、42万円の返済を停止したら
事業が廻る感覚がありますか?」

とワタシが訊くと、Tさんは

「はい!」と答えます。

正直言って、
ワタシは懐疑的に思っていました。

この事業スタイルでは、
事業売上が徐々に先細っていく事を
前提に資金繰りを
考えなければいけないのですが、
Tさんは今後も増販に向けて
動く意欲をワタシに話すのです。

ワタシは良く言うのですが、
事業って・・・・
内容が悪くなれば悪くなるほど、
金融機関に割く時間が増え、
その分本業に割く時間が削がれます。

かつての小売業経営者だった
ワタシもそうでしたが、
現状のTさんの事業も
銀行に何度も出向き、
報告しながら心証を損ねないような
動きを続けているようで、
一方で金融機関はそれによって
良好な対応をしてはくれません。

その金融機関に
出向く時間をゼロにして、
その分営業活動に
力を注ぐことによって、
多少の事業の上向きが
ある事はあるでしょうが・・・・
それによってこの事業が
資金的なフローを
生む状況にはなりにくい事を
ワタシは懸念しているのです。

ワタシは、事業の本文が、
「利潤の追求」である事を踏まえると、

「商売やめて就職し、
収入を稼ぎながら資金を作り、
保有している不動産の中で
生活費必要なところだけを賃貸したり、
買い戻したりして、
後にチャンスが生まれたらその時に、
事業の再開を考えればいい。

43歳・・・・
今ならまだ就職も
比較的しやすい環境であり、
人生の再スタートにも多少の無理が効く。

この事業を更に5年続けて、
資金を生まずにいたずらに時が過ぎ、
再就職に向けての門が
狭まることは得策ではない。」

と考えるのは客観的で
一般的な考えと思います。

しかし、
Tさんは事業の継続を強く望んでいます。

「今後の事業の再生プランも出来る。」
ってワタシに言うのです。

客観的かつ冷静に、
過去の事例を踏まえて、
Tさん一家の資金確保を
第一優先に考えるならば、
ここはTさんの意向を無視して、
事業撤退をお勧めして、
残った負債をこちらで処理して、
破産させずに
就職活動させる方が合理的であります。

これは、

「積極的に、
事業撤退という消極的選択を取る、
”積極的消極論”」

でも、Tさんが依頼人である、
という見地から踏まえると、
依頼人のニーズに適う動きをすべきであり、
事業を継続させながら、
負債の返済を停止し、
Tさんが売り上げ増加や収支改善を
しやすい環境を作るべきでもあります。

これは、

「消極的ではありながらも、
事業継続という積極的選択を取る、
”消極的積極論”」

この狭間で、
ワタシは周辺のブレーンの方々と
検討しました。

ワタシは小売業経営者として、
6億円で月額元利返済180万円を
ゼロにしても、
その事業が利ザヤを生まない事を知り、
また同じタイミングで父親が亡くなり、
母親から

「無理して続けなくてもいいんだよ。」

と言われた事をキッカケに、
小売業から足を洗い、現在は、
それまでの経験を生かす仕事を始めました。

多少、Tさんとは形態が違いますが、
ワタシは積極的に商売をやめて
次の商売を始めた、
積極的消極論を選択しました。

ワタシの人生において、
この選択は正しかったです。

現在は事業上の収支は
プラスになっていますし、
当家は経済的に安定しています。

その経験をしているワタシは、
どうしてもTさんに
積極的消極論をお勧めしたくなるのです。

しかしTさんは譲りません。

「商売を続けたいから、
たちばなさんはその為の
サポートをしてほしい!」と。

最後は、Tさんの意向を尊重して、
積極的消極策を選択しまして、
もうその為の動きは始まっています。

でもワタシは今でも思います。

”苦楽”の観点で言えば、
やはりTさんは事業を撤退するべきだと。

就職活動して、給料をもらうべきだと。

でもTさんは、
自己実現の道を選択しました。

あえて辛くシンドい道を
選択したと言えます。

幸い、奥様と義理のお母さんが、
そのTさんの選択について
意見しなかったことを確認できたので、
「家族の総意」として、
その選択を受け入れる事にしました。

いやらしい言い方ですが、
たちばなはじめ並びに、
(株)MEPたちばな総研としても、
その方が収入になるワケでして・・・・・
少し生々し過ぎかな(笑)

先日、そのTさんから
メッセージを頂きました。原文そのままです。

————————————
本日はありがとうございました。

帰る車の中は、前向きな気持ちと
共に乗り越えようという気持ちが
溢れていました。

ある時期、
お互いに不信感を持った私と義母は、
今は同志として
スタートラインに立つ想いです。

このピンチをチャンスに
変えることができた時、
ただのフツーの親子として
笑えるのだと思います。

僕は「変わらない」と思っていました。

今は「変えてやる」と思っています。

そしていつの日か、
サイコーな笑顔でタチバナさんに
逢いに行くことが恩返しだと思って
ヤリます。

引き続き、よろしくお願い致します。
—————————————-

ハッキリ言って・・・・非常に心配です。

Tさんは、
自ら「茨の道」を選択したんだから。

このメッセージに
メッセージで送り返せませんでした。

「イイネ」って
絵文字を一つでお返ししました。

でも、依頼人が喜んでくれているので、
これはこれで良いんだな!?
いや、良いんだ!

って、今は自分に言い聞かせています。

あとさ、Tさんさぁ・・・・・
ワタシ「タチバナ」じゃなくて
「たちばな」だからね!(笑)

同い年だし、
本当に復活出来たら
ガッチリ酒でも飲みたいです。

自己破産しちゃいけない!
自殺はもっとしちゃいけない!!

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ありますのでご容赦下さい。

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発行者:株式会社MEPたちばな総研
筆者:たちばなはじめ