二週間ほど前の話ですが、
群馬県内のとある事業主から
二度目のメールを頂きました。

長文で頂きましたので、
要約します。

「おひさしぶりです。
群馬のBです。

二年ほど前に一度面談をして頂きました。

あの頃は、たちばなさんの話が
奇想天外すぎると感じ、
問題解決を先送る意味で、
自助努力を選択しました。

しかし、その後業績や
仕事を取り巻く環境が大きく変化し、
にっちもさっちもいかない
状況になってしまいました。

”何をいまさら!”
とお思いでしょうが、
今一度ご相談の機会を
頂けないでしょうか?

現在は、神田に事務所をお持ちとの事。

順調そうで何よりですね。
是非事務所を訪問させて下さい。」

という内容。

二年前にBさんと面談したときの
ノートを引っ張り出し、
状況を見てみると、
当時はこうでした。

【群馬県内の会社社長のBさん。
50代男性。従業員7名。
奥様が取締役で会計担当。

年商約1,8億円。
借入金総額約1,2億円。

自宅と工場が担保に入っている状況。

自宅は本人名義で
ローンの残債は1700万円。

残りは14年で
毎月15万円ほど支払っている状態。

事業の借入金は
数年前にリスケを実行していて、
現在は毎月40万円ほどを
返済・支払している状態。

奥様が自宅の維持に
強いこだわりを持ち、
返済停止する事で、
自宅が差し押さえされる事を
懸念している。】

となっています。

先日、Bさんと奥様が
当社にお越しになりました。

ワタシから・・・・

「Bさん、お久しぶりですね。
お元気そうで何よりです。

ワタシは、”何をいまさら!”なんて
思っていませんよ。
そんな意地悪言いません(笑)

ただ、”やっぱりそうなっちゃったかぁ~”
とは思いました。

もう1000件以上のご相談に乗っていますから、
なんとなくですが、傾向がわかっちゃうんです。

無論、ワタシの予想を裏切って、
事業が蘇生するケースだって
ないわけじゃありません。

でも、Bさんのケースは・・・・
あたっちゃいましたね。」

Bさんの会社はその後
40万円ほどの利息払いの原資の
捻出もままならなくなり、
自宅が仮差押え状態になりました。

住宅ローンは奥様がその後
アルバイトに出るようになり、
なんとか支払っているとの事。

ワタシの話をかき消すように、
奥様がワタシに切り出しました。

「たちばなさん、
家が残せるようにして何とかなりませんか!

私たちはたちばなさんのように、
”家を手放せばみんな無借金になれる!”
なんて言う風にドライに考えられません。

家族みんなの思い出の家ですし、
引っ越しなんて考えられません。

ご近所の目だってあります。
なにか妙案を下さい。」

懇願するように
ワタシに意見を求めるんです。

「住宅については”仮差押え状態”ですから、
このままの状態を維持しておきましょう。

住宅ローンはリスケ交渉をしましょう。
利息だけ払ってやり過ごすんです。

ローンが残っている以上、
元金でも利息でも支払っている以上は、
ローン会社の所有物ですから、
事業資金の債権者が
仮差押えしても差し押さえしても、
自宅が売りに出されることはありませんよね?

だって、この家はそもそも
Bさんの所有物ではないのですから。

差し押さえされる事が
イコールでそのままその家を
退去しなければいけない、
と考えるのは奥様の早合点です。

差し押さえしたまま、
ローンを払っていれば、
住み続ける事は出来ます。

売れるまで住んでいていいんですから、
ローンが残っている以上、
勝手に債権者が売る事は出来ないでしょう?

ローンが残っている事が
大事なんだから、リスケして、
利息だけ払っていれば、
ローンは残り続ける。

ローンが残り続けるんだから、
事業資金の債権者は勝手に
その物件を売る事は出来ない。

今までの”居住費”として
支払っていた15万円のローンを
利息だけにすれば、
10万円ほど支出は下がりますね。

ローンは終わる見込みは
無くなりはしますが、
一方で通常の返済を継続したところで、
自宅のローンが終り、
本当の意味でBさんたちの
家になる頃にはお二人は70歳前後。

お子さんたちも大きくなって、
群馬を離れれば二人住まいになる。

その時にはこの家が
必要かどうか・・・・

それは今決める必要はない。
その時に考えればいいんですよ。

生きているかどうかも
わかんないんだから。
ワタシも含めてね(笑)

差し押さえられる事
イコール退去ではないんです。

漠然とした不安感を増幅させて
パニックになるのは、損失しか生みません。

差し押さえになったって
いいじゃないですか!

立ち入り禁止にもならないし、
赤い札なんか貼られませんよ。

時代錯誤も甚だしい。
生活はそのまま。
何も変わらない。
競売にもかからない。

そして限られた収入の中で、
支出が減った分を貯蓄に廻り、
次の人生の変化に備えるんです。

事業資金の返済についても同様です。

今、返済が滞りがちのようですが、
工場が差し押さえになっても慌てないで下さい。

しばらくは事業は継続できます。
時折返済している状況を
止めてください。
完全に返済を停止するんです。

資金の捻出を止めて、
浮いた分を内部留保させます。

工場が売れるまで商売を続け、
売れなければそのまま続ける。

土地柄や、
工場の設備を見ますと・・・・・
ワタシは売れないと思います。

売れても二束三文じゃないでしょうか?

万が一売れたら・・・・・
新しい地主さんと交渉。

家賃交渉をするんです。
賃借して商売続けましょう。

固定資産税だって
支払わなくて良くなる。

”所有していなくても使用は出来る”
という発想が大切なんですよ。」

「たちばなさん、
二年前にもその話を私たちにしましたか?」

と奥様。

「えぇ、多分したと思いますよ。
まぁ議事録取っているワケじゃないですけどね。

奥様、当時だいぶパニクって
いらっしゃいましたし、
途中から席を立ったじゃないですか。

きっとその時に話したんだと思います。

二年前にこれやっていたら、
今頃結構な資金が
確保できていたと思います。

数百・・・いや千万単位で。

資金繰り改善の施策って・・・・・

躊躇の損失は大きいんですよ。

早くやればやるほど利が大きい。
躊躇すればするほど、
資金は痩せていくんです。

今、お二人は後悔していると思います。

でもだからと言って
やらなければ更に資金は痩せていくんです。

早めにご決断を。」

先日より準備を開始し、
今月末からの返済停止を実行しました。

今、B夫妻は心中穏やかで
無い状況で仕事をされている事でしょう。

ワタシがいくら事前に説明しても、
不安なんか無くなりません。

経験が無いんですから当たり前。

でも、じゃあやらなかったら
他に手があるのか?
出口戦略があるのか?
という風に考えなければいけないんです。

Bさんの奥さんから
ワタシにメールが来ました。

「不安です。今日は眠りも浅く、
心が穏やかじゃありません。

でも過ちは繰り返したくありません。

難局を乗り切りたいです。
どうか力を貸してください。」と。

ワタシから

「大丈夫ですよ。
準備はすべて整っています。

債権者の回収の権利を
阻害するようなことはしません。

その上で、住宅での生活が出来、
事業が継続していくようにしましょう。

所有しなくても使用は出来ますよ。

安心して事業に集中して
売り上げを稼いでください。

ソコは我々はサポートできませんから。
頑張って下さいね。」

と返信しました。

二年前のBさんの奥様の印象。

ワタシの言う事に
納得できずけんもほろろ。
話の途中からは冷淡な印象を受けました。

今回は真摯に問題と向き合い、
ワタシの助言に耳を傾けてくださっています。

「なんだぁ・・・・
あったかくて素直な人なんじゃん!」

率直に思ったワタシの感想でした。

【衣食足りて礼節を知る  管子・牧民より】

意味:衣服と食物は、
生活をする上での根本であるから、
それらが満たされることによって
心にもゆとりができ、
礼儀を知ることができるものだということ。

衣食足りて礼節を知るかぁ・・・・
衣食住ではないね。

「住」は入っていないね。

住まいが大事というけれど、
生活と住まいは違う、
という風に取れなくもない。

昔の人は良い事言うね!(笑)

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ありますのでご容赦下さい。

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発行者:株式会社MEPたちばな総研
筆者:たちばなはじめ