さて、先週ですが、
中部地区のとある街で
飲食店を営む事業主のCさんと
その奥様のD子さんにお目にかかりました。

お二人とも50代。
大阪府内の保険屋さんのご紹介でした。

保険屋さんはVさん。40代男性。

ある日、Vさんに
生命保険の中途解約を申し出たCさん。

心配したVさんが、
「大丈夫?」と問うと、
Cさんが資金繰りの悩みを吐露。

心配したVさんから
ワタシに救済依頼の電話があり、
電話で打合せの上で
Cさんご夫妻に当社事務所に
お越しいただきました。

Cさんは高校卒業後に上京して
都内の有名なお料理屋さんで9年間修行。

30歳で地元に料理店を構え独立。

修行先の師匠の娘さんのハートを射止め、
地元に連れて帰り開店。

文字通りの夫唱婦随で店を切り盛りして来ました。
なんか…ドラマ仕立ての様な仕上がり(笑)

でも実話なんだから仕方がありません。

開店後のお店は順調。

Cさんのワタシに対する腰の低さや
人当たりの丁寧な様子からも、
そのお人柄での人気も
少なからずあるんだろうなぁ・・・・
と感じさせるお人柄でした

開店4年目に二店舗目。

更にその3年後に三店舗目・・・・・
順調に拡大を進め、現在は5店舗。

Cさんの事業も家計も資
金的に潤沢になりました。

Cさんは厨房に立つのをやめ、
店主からマネジメントに専念する
社長になりました。

生活が派手になり、
女性との交遊も派手になっていたそうです。

いつしかCさんは
家庭をないがしろにするように
なっていったそうです。

数日、家に帰らない事もザラになり、
一時は夫婦仲も険悪になり・・・・
Cさんが自嘲気味にワタシに話すんです。

5年ほど前に、信頼していた
腹心従業員の売上持ち逃げが発覚。

被害額は1000万円近くになりました。

更に、売上減少や
食中毒騒動などで急速に売り上げが減少。

Cさんも一度味わってしまった
贅沢な生活から元に戻すことが
しばらくは出来ず、
資金繰りは悪化の一途。

一億円を超えてしまった
借入金の返済は3年前から
リスケ状態とはいえ、
毎月の利息支払いは80万円を
超えていました。

リスケをするようになってから、
折に触れ懇親会などで
使ってくれていた取引銀行からも
距離を置かれ始めたとの事。

一度は厨房に戻ったCさんですが、
返済に困窮するようになり、
銀行との打ち合わせ時間が増加し、
後には一日に何度も呼びつけられる事態に。

仕込みも満足に出来なくなり、
懇意にしていた女性ともお別れ。

失礼ながら、絵に描いたような転落ぶり。

「絵に描いたようですね。」
って実際にワタシも言っちゃいましてね。
Cさんも自嘲気味に笑っていました。

今後の事業計画や、
返済計画の提示や、
資金繰り表の提出、
店舗閉鎖や資産売却での返済要請など、
順調な時とは、
態度が激変した銀行との対応に、
この夫婦は疲れ切っていました。

生命保険を解約して返済に充てたり、
コストを下げようと、
Vさんに電話したら、
「東京のたちばなはじめを紹介する」
と言われ、この度の面談となったワケです。

ワタシから・・・・

「事業や資金繰りを改善しようとする事と、
銀行に利息だけを払っている事とは、
まったく相反する行為です。

すぐに返済を停止して下さい。
これで80万円は浮きます。

払うと借金は終わらない。
払わなければ5年ないし
10年で借金は終わる。簡単な理屈です。

保有資産は、ご自宅。

銀行に差し押さえてもらいましょう。

売れるまで住んでいられます。
売れなきゃ住んでいられます。

スムーズに売れても1年はかかります。
その間に資金繰り改善して、
資金をためて買い戻すなり、
それが出来なくても、
賃借が出来るかもしれない。

両方が出来なくても、
返済停止した分の会社の資金で、
新しい住まいをい借り上げてもいい。

家が無くなる事の可能性は
数パーセントありますが、
住むところが無くなることはありません。

不動産に対する執着心を取り除けば、
一億円の負債の事は考える必要はなくなります。

”取られるもの”が無くなるのですから。

あと、採算店と不採算店の選別をしましょう。

保有店舗と賃借店舗が
混在しているようですから、
保有店舗については、
差し押さえされても
しばらくは事業を運営していきましょう。

その間に幾らでも打つ手はあります。
安心して事業を続けてください。

賃借店舗は、
今まで何ら変わらず営業を続けてください。

不採算店の中で賃借店舗があれば、
貸主に対して家賃交渉を
続けながら運営していきましょう。

交渉が苦手?
そんなのはこちらの取り計らいで
どうにでもなります。

最悪、交渉が不調になったら、
”敷金から相殺してくれ”
って言う事だって出来ます。

貸主はいう事を
聞かざるを得なくなります。
家賃交渉は当方は得意としています。

これで月間100万円ほどの
収支改善が出来ます。
ご商売は廻りますか??」

Cさん、

「100万円の収支改善が出来るなら
・・・・廻ります!
でもそんな事が本当に??」

Cさんは当方のセミナーを
聴講されていませんので、
セミナーでお話している内容を踏まえて、
我々のノウハウや手法、
ワタシ自身が6億円の負債を抱えている
経営者である事も含めてお話しました。

「なるほど~・・・
そう言えばそうですね。

なんとなく不安な気持ちもありますが、
我々にはもうたちばなさんしか
選択肢が無いと思います。

たちばなさんにかけてみたいと思います。」

って言って下さいました。

約2時間半の面談時間が終り、
机の片付けを始めながら
しばらく話していると・・・・・
今まで控えめにたたずんでいた
奥様のD子さんが言葉を発しました。

「たちばなさん、
夫は私の実家で修行を重ねていた時、
腕の良い職人でした。

それは父がわたしに良く言っていました。
”あいつは筋がいい。
味覚も研ぎ澄まされている”って。

人柄の良さもあり、
わたしは夫の事がすぐに好きになり、
夫もそれに応えてくれました。

夫の故郷で店を始める事になり、
それに伴ってわたしが
夫の故郷に行く事には
躊躇はありませんでした。

夫の料理人としての腕前を信じていましたし
実際に開店当初のお店は評判良かったですし、
それについても特に驚きませんでした。

夫の技術を信じていましたから。

でも二店舗、三店舗と
お店が広がっていくと、
主人は料理人から経営者に変わっていきました。

厨房に立つ時間は減り、
いつしか無くなりましたが、
それでもしばらくお客さんは
逃げずにいてくれました。

安定した資金繰りの中で
夫がオンナを作って遊んでいる事も
知ってはいましたが、
当時の夫に対してわたしがいくら
「職人に戻ってほしい」などと言っても
夫はこっちを振り向か居ないことは
解っていましたし、
言ったところでお互いに
気分も悪くなるし、
わたしにももう帰る家もありません。

その後に事業が低迷し始めると、
夫は銀行との交渉事に
時間を割くようになりました。

無論、会計責任者はわたしですから、
わたしに指示したり
一緒に銀行交渉する事もありましたが、
夫の意見は尊重してきたつもりです。

事業が低迷してきたところで、
わたしは夫がその原因に気づき、
再び厨房に立ってくれると
信じていましたが、
ここでわたしの見込み違いがありました。

銀行に時間が
割かれるようになってしまったんです。

朝となく夕方となく夫は銀行に呼びつけられ、
再建計画や資金繰り表などの
資料提出に追われたんです。

たちばなさんの言う通り、
そんなものを提出しても
銀行は融資をしてくれるわけでもなく、
ただただ踊らされるばかり。

わたしは料理人としての夫に惚れ、
その後押しをしたいのです。

事業の展開が上手くいっていた時に、
自ら料理人を捨て、
経営者の道を歩んだのは・・・・
今となっては夫のミスです。

しかし、夫はそのミスに自ら気づき、
再び料理人として
歩もうとしていたんです。

しかしそんな時にその時間を
銀行がスポイルするんです。

会社の維持が危ない時に、
自ら応援するのが銀行であるはずなのに、
なぜかここ数年の銀行はその邪魔をするばかり。

この違和感にず・・・
っとワタシは苛まれてきました。

夫がカネの無くなったオンナに捨てられ、
再びわたしの所へ戻って来たのは、
わたしは驚きませんでしたが、
銀行の対応の無情さや
非情さにはわたしは心底驚きました。

わたしは他のオンナにうつつを
抜かした夫を許したいです。
いや許します。

でも、料理人の腕を捨て、
経営者として失敗した夫は
許したくありません。

ですから、たちばなさん、
夫を前の料理人として
専念できる環境を作って下さい。

前の腕の良い、人柄の良い、
謙虚で人当たりの良い夫に戻してください。

その為には今ある負債が邪魔になります。

四の五の言うつもりはありません。

たちばなさん、
わたしたちを借金から逃がしてください。」

ワタシと、Cさんが話している間、
D子さんはずっと考えていたんだと思います。

「経営者じゃなくて、料理人に戻ってほしい。」と。

D子さんは、
日頃はあまり饒舌ではないようです。

饒舌に語るD子さんを見る
夫のCさんの様子を見ていれば、
それは容易に察する事は出来ました。

現在、Cさんの会社は、
第二会社方式によって返済を停止し、
新しい事業展開に進みやすい環境を作り、
我々がそれをサポートしはじめたところです。

数ヶ月のうちには、
資金繰り改善の効果が出てくるでしょうし、
今年の桜はこの夫婦には
いつもの年よりまぶしく映るのではないか、
と想像します。

事業って・・・・・・
資金繰りが悪くなればなるほど、
本来の本業に割く時間を
銀行に削ぎ取られます。

スポイルされます。

ワタシも以前の商っていた商売で、
トラックに乗りながら
仕事をしていたんですが、
一日に二度三度と銀行に
呼びつけられることもしばしばでした。

用事を聞けば、
文面で対応できる事ばかり。

FAXで要請すれば対応出来る事ばかり。

いざ、今度は
こちらが何か要請事があれば、
今度は「文書や資料を提出して下さい。」ばかり。

以前のメルマガでワタシは、
「社長は資金繰りより
優先する仕事は無い」と言いました。

でも、資金繰りの事を考える事と、
銀行に時間を割くことは
必ずしもイコールではありません。

得手とする本業で
事業を延ばしてきた人間が
更に本業に注力をし、
さらに業績を伸ばす事の手段として
事業を拡張する事に
違和感を感じる人はいないでしょう。

でも、
事業が右肩下がりになって来た時に、
銀行に応援を断られた時に、
事業主が銀行に対して
割く時間が増えた時点で、
銀行は協力者でも取引先でもなく・・・・・
単なる邪魔者になるのです。

Cさんはラッキーでした。
D子さんがCさんに
愛想をつかさなかったから。

「料理人で起業した夫が
経営者として失敗したから、
夫を前の腕の良い料理人に
戻してほしい!」という、
奥様のD子さんの想い。

これに本当に強いものを感じ、
ワタシは喜んで仕事をさせて頂く事に致しました。

事業主でも従業員でも出来る仕事
事業主しかできない仕事
従業員しかできない仕事

社長、あなたの今やっている仕事は、
どれですか?

有事の時・・・・・・
その仕事を代わりに出来る人が
いるのであれば、
あなたはそれをやるべきではありません。

あらゆる時間を
資金繰り改善に割くべきです。

この夫婦の例は、
資金繰り改善はこっちでやるので、
社長は料理人に集中してくれ、
という案件でした。

素晴らしいご夫婦だなぁ~・・・・
って思いました。

お目にかかった日の夜、
まだ何にも仕事していないのに、
なんだか清々しい気分に
なっちゃいましてね。

「よっしゃ!
一人だけど寿司喰いに行こう!」

なんて思って
御徒町に出かけちゃいました(笑)

ワタシが、もしCさんだったら
・・・・ワタシは女房に
愛想を尽かされているね(笑)

気を付けなきゃいけません!(-_-;)

自己破産しちゃいけない!
自殺はもっとしちゃいけない!!

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発行者:株式会社MEPたちばな総研
筆者:たちばなはじめ