新潟の自宅にて

たちばなです。
この話・・・その後どうなったかな??

当事者から連絡は無い。
ただ、クレームの連絡も無い。

ただ、新しい会社作って、
自分で実行できるような・・・
そんなドラスティックな人じゃない。

おそらく、前のまんま
「どうしよ・・・どうしよ」
って言っているか、
「社長が出ていくのなら、
我々が出ていきます。」
って言われて万事解決か・・・・
どっちかだろな。

早く実行すりゃいいのに。
「目的」と「手段」は揃えなきゃいけないよー。

事業が斜陽化してくると、
事業主の口癖は決まってくる。
「あいつは使えない」だね。

そう思った時点で・・・・
事業主としてアウトじゃんね。

社員は社長以上の
クオリティにはならない。

社員を高めたいと思うなら、
社長が高まらなければいけない。

「研鑽を積む」重要性とは
こういう事ではないだろうか??

ワタシは、
すぐに「あいつ使えねーな!」
って言っちゃうから、
そもそも人を雇わない(笑)。

これも、「目的と手段の一致」だね(笑)

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
一年前の自分のSNS投稿から

たちばなです。

昨年末に、
東京神田小川町での定例セミナーに
参加された方から二週間くらい前に
お問い合わせがあったんですよ。

60代前半の男性。Yさん。

穏やかなお人柄。

失礼ながらセミナーに
お出かけ下さった時の印象が
ワタシには殆ど残っていないくらい、
穏やかそうな感じの方。

「早めに相談に乗って頂きたい。」って、
メールくれたもんだから、
Skypeで面談した。

半年も前にセミナー聴いておいて
そのまんま何にもしないんだから、
「いまさら早めに
相談って言われても・・・」なんて
思わなくもなかったけど、
そこは60代なので、
寛大なワタシは呑みこんだよ(笑)

Yさんは、
都内で広告業を営んで約10年。
脱サラで始めたのは50歳の頃。

開業以来、7年間で
個人事業から法人成りはしたものの、
ずっと奥さんと二人でやって来た。

3年前に大きなビジネスが舞い込んで来て、
そことの継続的な取引が
出来るようになり仕事が忙しくなった。

従業員を3人雇った。
今後の飛躍が大いに期待された。

Yさんと奥さんと
三人の従業員でスクラムを組み始めた・・・・
までは良かったんだが・・・・。

優しすぎるYさんの人柄が
災いしたのかもしれない。

その3人の生産性は、
日を追うごとに低下していった。
「慣れ」や「社長の優しさ」が
そうさせたんだろう。

大手含めた複数の取引先からも
一部クレームが入るようになった。

Yさんが従業員の
「尻拭い」に奔走するようになり、
従業員は従業員同士で言い訳を続け、
互いの傷を舐め合う。

もともと優しい人柄のYさんは、
厳しく従業員に指導できない。

従業員はその状況に甘え、
次第に自分の過失に気が付かなくなる。

月を追うごとに、
目減りしていく資金量。

半年ほど前のセミナー聴講の段階で、
その兆候は顕著に
表れていたらしいんだけど、
ワタシに話しを持ち込む
踏ん切りがつかなかったんだって。

三か月ほど前に、
「人減らし」を、と考えたYさん。

従業員3人の内、
2人を減らす予定だったんだけど、
その2人が「労働問題」を盾に
弁護士を使い雇用の継続を意思表明。

Yさんはその従業員を
追い出すに追い出せない。

「労働者の法的優位性」を感じた、
その従業員は
その後生産性を上げる事も無く、
給料を貰い続け、
社長は一人企業の時と同様な環境で
奥さん含めで5人分の給料を稼いでいたんだ。

とりあえず、三か月先までの
資金繰りの目途はついているんだけど、
その後は・・・・
どのように動けばよいものか???

というのが、
Yさんのお悩みだったという事です。

ワタシのアドバイスは・・・・
5分くらいで終わっちゃったよ。

「Yさん、社員があなたの会社から
出て行ってくれなくって困ってるんだよね?
じゃあ、Yさんが
会社を出て行けばいいんじゃない?

元々、一人企業で始めた仕事だし、
従業員はまともに働かないんだから、
あなたが会社出て行って、
新しく会社作って、
奥さんとお客さんを全部引き連れて
行ったら終わりじゃない??

その方が問題の解決は早いね。

感情的に面白くない
気持ちはあるかもだけど
そんなのいっときの問題でしょう。

生産効率が上がれば、
そんな問題は過去のものとして、
すぐに忘れますよ。

もともと、
一人企業で獲得した客先なんだから、
会社が変わったって、
客先はついてきてくれるでしょう?

クレーム出すくらいの
従業員なんだからその方が
客先にとってもメリット大きいよね?

前の会社の労働問題は、
今後我々の指導によって、
民事裁判解決に
持っていけばいいでしょう?

法廷に持ち込まれたほうが、
我々も大義名分で戦いやすいし、
資産を保有していないYさんにとって、
民事裁判での敗訴なんて負けじゃない。

判決後の対応策なんか
幾らでもありますよ。」

Yさんは、
ワタシの話す事が奇想天外に感じたみたい。

「そんな事・・・出来るんですか?」

ワタシ、答えました。

「あなたがどこに会社を作ろうと、
何の仕事をしようと、
日本国憲法で“職業選択の自由”は
認められているよ。

ご自身の意のままにされて下さい。

番地さえあれば
会社はどこでも登記できる。

無理に東京でなくたっていい。
新潟在住のワタシだって、
東京都内に会社を登記している事は
何ら法的な問題なんか無い。

前の会社で、
お客さんを持っていかれた従業員が
そこまで会社にしがみついたりしないでしょう?

会社にしがみつくような従業員が、
今まで以上にお金かけて弁護士使って、
裁判に持ち込むようなことを
するとは思えないけど、
万が一裁判に持ち込まれたって、
あなたは資産が無いし、
新会社の社長が奥様であれば、
新しい会社の資産が抑えられることも無い。

場合によっては
あなたのままでも問題ないよね。

そんな事は、
今から考える必要ない。

その時々の向こうの出方を見て
その都度対応していけばいいんだよ。

今、Yさんがすべきことは仕事。
売り上げを作ることでしょう?

その為に今の会社が邪魔なんだから、
新しい会社作って、
取引先を丁寧に廻って、
事情を訴え誠実に仕事をこなす。

それで付き合いが切れるような
取引先はこちらから願い下げして、
新しい顧客探しの営業して下さいよ。

今度は“邪魔者”はいないんだからさ(笑)」

Yさんはなおも喰い下がる。

「今ある会社名は
変えなければいけないですよね?
こだわってつけた名前なんですけど・・・。」

ワタシ、答えました。

「今ある会社名の、株式会社〇〇〇〇に、
“ニュー”とか“アルファ”とか
“ネオ”とか“セレクト”とかつけると、
会社名のイメージ損なわずに
清廉そうなイメージにならない??(笑)

会社名は、あえてダサく作って、
その会社の事業名として
前の会社の名前を使うという
考え方もある。

温泉宿なんかよくあるよね。

“湯の宿〇〇”とか宿名ついているけど、
運営会社は株式会社〇〇企画とか・・・
ああいうイメージ(笑)

どっちにしても、
社名は顧客にはあんまり関係ないよ。

Yさん自身が誠実である事の方が
重要ですよね。」

Yさんは・・・・
「妻と良く検討してみたいと思います。」と、
結論を出さずに持ち帰ったよ。

たぶん・・・・たぶんだけど、
踏ん切り付けられないだろうなぁ~・・・。
そう言う表情だったよ。

現時点で、3ヶ月先までの資金繰りは
目途が立っているんだって言ってたわ。

恐らくだけど、
まだ月末の通帳の残高は
1000万円以上あるんだと思うよ。

Yさん・・・・きっと、
「まだ、大丈夫だ。」って
思っているんだと思う。

でもさ、2ヶ月が過ぎると・・・・
残高はどのくらいに
なっているんだろう?

おそらく数百万円に
目減りしているんじゃない?

従業員の生産効率は
上がらないんだろうから。

ギリギリのタイミングになって、
「たちばなさん、やっぱりお願いします!」
なんて言われても、
その時の目減りした資金量で、
新たなスタートが切れるだろうか??

仮にスタートが切れたとして、
同じスタートなら、
1000万円の資金があった時の方が、
良いスタートが切れるんじゃないだろうか???

でもさ・・・迷い続けながら、
葛藤と戦うYさんの表情を見ながら
そんな事を考えていたけど、
今のYさんにはそれを言っても耳には入らない。

もう少し、資金的に追い込まれないと、
気づかない人が多いんだよね。

周辺から客観的に見ると、
すごく簡単な事なんだけど、
自分の問題として主観的に考えると、
「その一歩」の歩みが
進められないもんなんだ。

それはワタシも経験上良く解るから、
強くは推し進めないよ。

ワタシもかつて
新潟で小売業の二代目経営者だった時、
7年前にとある方に
助けてもらったんだけどさ・・・・
実はその方の存在は、
実際にワタシが助けてもらった日から
遡って二年前にその存在は知っていたんだ。

つまりワタシも、
この返済停止を柱とする
資金繰り改善法に
二年間は躊躇したって言う事。

ワタシも二年間踏ん切りがつけられなかった。

尤も、その二年間でワタシは
前の会社で4000万円の
赤字を出したんだけどね。

つまり二年間で4000万円もの
資金を捨ててしまった、という事。

「あの二年間の躊躇」が無ければ、
今のワタシは、
今より4000万円金持ちだった、
という事。

これはワタシの一生の不覚。
大いなる人生の損失だと思っている。

でも、一方でさ・・・・
「あの二年間の躊躇」が
ワタシを成長させたんだ、と思っているよ。

だから、ワタシに
ご相談に来てくださる全ての人に・・・・
「躊躇して欲しくない!
飛び込んできてほしい!」
って心底思っているよ。

今回のYさんには、
残念ながらそのワタシの想いが
伝わらなかった、という事でしょう。

仕方ないね、本人が気づくのを待とう。

・邪魔者が排除できなければ、
自らを排除すればいい。

・労働者と使用人って・・・・
そもそも法的に全然公平じゃない。

・圧倒的に労働者の方が
法的に強い環境にある。

・圧倒的に強いからこそ、
労働者が弁護士使って
労働問題で経営者を突き上げる、
なんてのが横行している。

・だからこそ、
経営者は法律論で労働者と
戦ってはいけないんだ。

・戦ってはいけないからこそ、
自らを排除して「法的な逃亡」をはかるんだ。

【三十六計逃げるに如かず】

戦わない事は、勝つことではないが、
負けない事ではあるのだよ。

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発行者:株式会社MEPたちばな総研
筆者:たちばなはじめ