たちばなです。

二年ほど前に、
とある会社の相談を受けたことがある。

とある商材を製造・販売している
関東地方の会社。

年商は約8億円。
数年間に亘って赤字決算を組み続けながら、
「だましだまし」で継続してきた
会社だったようだ。
 

社長はCさん。当時は40代。
現在は・・・
おそらく50代になっただろう。

紹介者のMさんに連れられて、
当時引っ越し作業が終わったばかりの
神田小川町のワタシの事務所を
訪ねてくださったんだ。
 

借入金は9億7千万円。

リスケジュールを
実行していて4年経過。

毎月の元金と利息の返済が、
470万円というもの。
 
470万円返済資金捻出は・・・
売上からではなく、
利益の中から捻出される。

Cさんの事業体の構成や
決算書から想定すると・・・・
毎月3000万円ほど売上げないと、
470万円の返済原資を産むに至らない。

年商8億円だから、
一か月の売上が・・・
単純計算で7000万円に至らない。

つまり、Cさんの事業体の
売り上げの半分が
銀行への返済の為に使われていた、
という事。
 
Cさんの事業体は
リスケジュールをしているのだから、
今後取引銀行からの
新規融資は期待できない。

つまり、銀行は今後・・・
Cさんの事業の応援や貢献する意思がなく、
回収だけを行いたい、という事。
 

「“利益に貢献する意思がなく、
資金を回収したい関係先” に、
月商の半分の利益貢献を実行する。」
のではCさんの会社が
良くなるはずはない。
 

これに気付かぬ
中小企業経営者が99%なのだよ。

【絶望的に無知であり、
絶望的に不勉強である】
と言わざるを得ない。
 
二年前に、ワタシは
紹介者のMさん同席の上で、
Cさんに「銀行との決別」を諮るべく、
今後の救済スケジュールを提案した。

なんてことは無い。
月額470万円の返済を停止する事でしかない。

連帯保証人への対応や
事業所や自宅の維持に関しては
こちらで出来るフォローや
維持のための施策を提示し、
一定の満足を得て頂いた。
 

約2時間ほど面談したと思う。

「なるほどねぇ~・・・少し安心しました。
事業続けられるんですよね?」とCさん。

「事業を続けさせるために
存在しているワタシであり我々である、
と認識してください」とワタシ。

傍らで満足そうに
見つめる紹介者のMさん。
 

速やかに、作戦が実行!・・・・・
となるはずだったが、
そうはならなかった。

その4日後に更なる打ち合わせを、
と思い、Cさんに電話したのだけれど・・・・
音信不通。

その後、Mさんに
「Cさんと連絡がつかなくなった」と、
伝えたが、Cさんも音信が途絶えたと聞く。

嫌がる人とは契約できないのだから、
ワタシは「もったいないなぁ~」
と思いつつも、
その後ワタシはその案件を放置した。
 

ここまでは二年前の話。
 

「森友学園の民事再生法適用申請」が
報道された翌日だった。

Mさんから電話があり、

「Cさんの会社が民事再生法の
適用申請をするらしい」と。
 
【寄らば大樹の陰】
「みんながやっているから・・・」との発想で、

限られた残り少ない資金の中で、
やらなくて良い事に大枚を支払う。

これはまさに、
経営者として事業主として、
無知であり不勉強な行為なんだ。
 

ワタシは法律家ではないから、
法律上の見地から
民事再生法や会社更生法を
論じる事など出来ない。

しかしだね・・・ワタシもかつて、
小売業の経営者として、
15年ほど前に、
取引先に約6500万円の売掛債権を
踏み倒されたものとしての見識を述べる。
 

会社更生法や民事再生法ほど、
これに絡む管財人にとって
「オイシイ仕事は無い!」と言い切れる。
 

その管財人としての
オイシイ仕事の陰で、
数百・数千の力の無い
一般企業の買掛金が
踏み倒されている現状がある。

ワタシは15年前に、
6500万円のうち、
一円も回収できなかった。

「再生計画が通れば、
債権額の5%を10年間にわたって
分割でお支払する」

なんて管財人が言っていたけど、
それすら出来なかったんだ。
 

その際の新潟のM法律事務所は
手数料が1000万円近かった、
と周辺のうわさ話で聞いたよ。

本当かウソかはわからないが(笑)
 

あれが、当時のワタシが
「負け犬経営者」に転落していった、
最も大きな要因で
あったことを付け加える。
 
 
よ~く考えてみようよ。

会社更生法や民事再生法を
「法的整理」とひとまとめで呼ぶことにする。

1.法的整理で銀行の借金を踏み倒すんだ。

2.法的整理で取引先の買掛金を踏み倒すんだ。

3.法的整理で従業員の給料や退職金を
踏み倒して解雇するんだ。

4.法的整理で顧客の購入経路を断ち切るんだ。

5.法的整理で家族への生活資金を断ち切るんだ。

「関係各位に平等に迷惑をかけて、
皆さんに平等に謝りましょう」

これが法的整理なんだよ。

 
そして、管財人や
関与した管財人の法律事務所には、
負債総額の数パーセントの手数料が、
「踏み倒されて生まれた原資」の中から
支払われるんだ。
 

法的整理で笑うのは、銀行でもなく、
取引先でもなく、従業員でもなく、
顧客でもなく、家族でもない。

法的整理で笑うのは、
管財人であり、
それに関与する法律事務所でしかない。

あ、ついでに裁判所も笑うな。
 

これを実行するのが、
年間で7000社以上あるって言うのだから・・・・
ワタシは、日本の経営者の
「不勉強」や「不見識」に
憂慮を禁じ得ないんだ。
 

「みんなに平等に迷惑かけましょう」
って言うけどさ・・・・
各々の保有している資金量を考えてよ。

どの関係先が一番カネ持ってるんだよ。
ちゃんと考えようぜ!
 

どう考えたって、
銀行が一番カネ持ってるんじゃんか!

だから、
銀行なんか後回しでいいんだよ。

銀行は経営が苦しくなると・・・・
「公的資金」で救済されることを付け加えるよ。

その公的資金は「国民の血税」で
賄われていることも付け加えるよ。

・顧客は公的資金で救済されないね?

・取引先は公的資金で救済されないね?

・従業員は公的資金で救済されないね?

・家族は公的資金で救済されないね?

・銀行は公的資金で救済されるよね?(笑)

じゃあ、管財人が言う所の、
「みんなに迷惑かけてみんなに謝りましょう」
と言う理屈は、平等ではない、
という事に気づくだろう??
 

ワタシは声高らかに言うよ。

・今後も商材を卸してくれる取引先を守れ!

・今後も利をもたらしてくれる顧客を守れ!

・今後も信じてついてくる従業員を守れ!

・今後も人生を共にする家族を守れ!

限られた資金の中で、
それをやる為に・・・・
資金を潤沢に保有し、
有事の際は公的資金で救済される銀行に、
迷惑を集中させろ!
 

「潔くて、
人様に迷惑をかけない為の手段」として、
理に適っているのは
どちらなんだろうか???

よ~く考えてね。
 

ワタシは、
会社更生法や民事再生法なんて
手法を実行するヤツは、

「血も涙もない、強者におもねり、
弱者を挫く、クソしょーもない、
情けないヤツ」

だと思っているんだ。

法的正当性を盾に、
弱い者いじめを正当化する、
偽善者だと思っているんだ。
 

更に更に、致命的なのはさ・・・
この法的整理を実行する当事者たちに、
「弱い者いじめを実行している」
という意識や認識が無い事なんだ。

これが実に厄介。

法的整理を実行したことで、
すでに「自分は社会的制裁を受けた」
と認識してしまう事なんだ。

アホぬかせ!
 

制裁を受けたのは、
事業主のあんたじゃない!

取引先じゃねーか!
顧客じゃねーか!
従業員じゃねーか!
家族じゃねーか!
 

自分は一人で
「悲劇のヒーロー」気取りでうな垂れて、
頭下げて、
心の中は「やれやれ・・・」なんだろ?

そんで、都合の悪いところは、
商売っ気のない全然関係ない
第三者の管財人にしゃべらせるんだろ??

これのどこが社会的制裁なんだよ。
アホもたいがいにしてくれ(笑)
 

ワタシが日頃言っている意味が
お解り頂けないだろうか??

日本の経営者が、
いかに有事の際の資金繰り対策に
不勉強で不見識で、強者におもねり、
弱者を挫いている、という実態が。
 
 
この文章の読者に問う。

【あなたがとある企業と取引している、
一出入り業者だったとする。

そのとある企業が法的整理によって、
あなたの売掛金が踏み倒されたとする。

その後もそのとある企業が、
“再生”を考え、
売掛金を踏み倒したまま、
今後の取引継続を
あなたに要請してきたとしたら・・・・
どうする??】
 

今までセミナーで
聴講者に質問してきましたが・・・
「99%が取引しない」って言うよ。

今までで一人だけ、
「取引金額と焦げ付く債権額の比率次第」
と言った人がいたかな。
 

これをワタシは
「絶望的比率」と呼んでいる(笑)

今後の「再生」を考えている企業が、
今後も事業の再生上必要になる関係性に
事前に迷惑をかける事が、
「目的と手段の相違」である事に
気付かなければいけない。
 

更に付け加えると・・・・
民事再生法適用申請をして、
その後に再生計画が認められ、
利益を捻出しながら
存続する事業体は・・・・
3割に満たない事を付け加える。
 

当たり前だよ!

関係先に迷惑かけて、
顧客に迷惑かけて、
従業員に迷惑かけて、
家族に迷惑かけて、
管財人にタップリカネ支払って、
自分の信用情報が
白日の下にさらされるんだから(笑)
 

そこからさ・・・・

「はい社長!
今後は自分で頑張ってぇ~!」
って言われてもさ・・・。

そもそもスタートラインに
立てていないんだから(笑)
 

こういう事を言う人間が・・・・
中小企業経営に関わる人間で、
国内にワタシしかいない
(ワタシの知る限り)事にも
「日本の中小企業の絶望」を感じるよ。

陰でコソコソアドバイスしている人間は
いるのかもしれないが、
少なくとも、
WEBで公言している人間を・・・
ワタシは発見できていない。
 

「寄らば大樹の陰」が
横行する日本社会では・・・・

このワタシの文章を読む大半が、
ワタシを「新潟の変わり者」と認識するんだ。

決定的にマイノリティであるワタシは、
全国的に変わり者だろうし、
地元では更にそれが顕著になっている事だろう。
  

大丈夫!安心していいよ。

丸六年もの間、この仕事をやってきて、
そういう環境にはすっかり慣れたから(笑)
 
  
いつだって大切なことは、
過去の先人たちが教えてくれる。

【大きいことが
正しいという思い込みは捨てる】

有事の時・・・・
その発想が生きるんだよ。

 
・事業を続けたいんだろ?

・収入の道を絶たれちゃ困るんだろ?

・家族に生活費いれなきゃなんねーだろ?

・従業員に給料払ってやれよ!
 

その為の “目的と手段” をそろえる事を、
ニッポンの中小企業経営者に望む!

これを言っているワタシが
変わり者と評価されるんだから・・・
ニッポンの中小企業は絶望的!(笑)
 
 
Cさんの今後については、
今後もMさんから報告受ける事にするよ。

Mさん、報告ヨロシク( `・∀・´)ノ
 

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発行者:株式会社MEPたちばな総研
筆者:たちばなはじめ