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松本市内でとある事業を営む「Hさん」。

長野県内の異業種交流会で
何度か顔を合わせており、
以前、Hさんのご友人で、
事業の不振に悩んでおられる方を
ご紹介頂いた事を機に、
その交流会でも顔を合わせると
ご挨拶させて頂いておりました。

松本駅まで出迎えて下さり、
Hさんの事業所へ。

会計をご担当の奥様と二人で
面談に臨んで頂きました。

Hさんのワタシへのご相談に至る
これまでの経緯を書きます。

1.Hさんは、母親からもらった
言葉を人生訓とし、
その言葉の一部を社名にして創業。

Hさんの事業内容は、
私は知りうる限り
非常に保守的な業界。

そんな中、Hさんは当時としては
革新的な発想とスキームを持ち込み、
同業他社を蹴散らさんばかりの勢いで、
瞬く間に近隣地域で
ナンバーワンの地位を築いた。

2.自身が若かった事も手伝い、
自社の利潤をひたすら追求していく事で、
同業他社からは
「鼻を摘まれる」存在であった。

ただ顧客には支持を
受けていたので
意に介す様子は当時はなかった。

当時、信州地区で
同業の事業規模としては
かなりのポジションであった。

3.数百あった取引先の中の
たった一社の破綻により、
経営環境が大きく変わり、
これによって同業他社が勢いづき、
またHさんの知らぬところで、
従業員の社内不正などがあり、
それにより風評被害を被ってしまった。

4.風評被害は一過性で終わったが、
長引く不況に
業界全体の不況が加わり、
売上が低迷。

金融機関も以前のような
対応ではなくなり、
場合によっては廃業も視野に入れ始めた。

5.約一年前に飲食店を営む友人に、
「たちばなはじめ」を
紹介した事を思い出し、
自身もたちばなはじめに
相談すべきかを夫人に相談。

夫人の後押しを経て
たちばなはじめに電話。面会に至る。

こういった経緯を経て、
松本駅で「お久しぶりです!」と
ご挨拶をさせて頂いたわけです。

この面談には、
Hさんが長年親しくしている友人で、
公認会計士・税理士の「Mさん」が
同席されていたことを付け加えます。

Mさんは大手監査法人の
松本事務所長を務めておられる方でした。

HさんとMさんは、
あくまで友人であり、
お二方の間に顧問契約はありません。

複数の銀行で長短合わせて
1億2千万円程度の負債。

リスケも一部実行されてはいましたが、
月額元利合計で約200万円の
返済・支払がありました。

借金の時効やら
税金の時効やらの基礎知識から、
取り立てが不能と判断された
債権者側の動きやら、
金融業界の裏情報やら・・・・
私が持っている情報を駆使し、
なぜ、Hさんが破産を
視野に入れなくても良いか。

なぜ、法律家が
自己破産させたいのか、
等々をご説明申し上げました。

Hさん会社が抱えている
債務1億2千万円の内、
担保が設定されている残債務は
約400万円。

残りは全て信用保証協会付の融資でした。

加えて、Hさんには
担保設定されていない
約1000坪の優良な遊休資産があり、
これを売却すれば相当な額の
運転資金が確保できる状態。

なおかつご自宅にも
担保設定はありませんでした。

我々に言わせると、
こんな「良い環境」の段階で
我々に仕事をさせて頂けたら、
Hさんの生きている限り、
銀行と付き合わずに
事業が継続できる環境を
作るのは非常に容易い事だと思われました。

その旨をHさんにお話しすると、
Hさんは・・・

「ホントにそんな事できるの?」と。

資金がたくさんあり、
返済に迫られない環境を
二か月以内に我々が作るのですから、
理論上は簡単な理屈なのに、
Hさんにとってワタシが話す内容は、
あまりに「虫のよい話」ととらえられ、
にわかには信じがたい様子でした。

日頃、資金繰り改善は
「早期発見・早期治療がキモ!」を
公言している私にとって、
Hさんの案件はまさに
早期中の早期の段階であり、
我々の計らいによって
Hさんが得られる利益も
非常に大きなものになります。

この間、Mさんは
ただただ黙って聴いておられました。

通常のクライアントですと、
ここでリスクが一つ。

超マイナーである
我々の仕事を信じる、
という事がHさんの
最大のリスクになるわけですが、
Hさんは一年前に友人を私に紹介し、
我々が救済した経緯を、
事前にその友人に
確認したうえで私に
ご連絡下さっているので、
「信じる」ことのリスクはゼロに等しいです。

Hさんは、松本駅で私を出迎え、
事業所まで私を連れて行った下さった時の
表情とは全く正反対の大変明るい表情で
二時間後に私を松本駅まで送って下さいました。

無論、当方との契約を前提に
今後もコミュニケーションを
取らせて頂く事になりました。

Hさんが吐露した事があります。

簡単に要約するとこうです。

「自分で創業し、
一時良い時代があった事で、
気が付いたら”地元の名士”になっていた。

廻りからは成功者と称えられ、
それを甘んじて受けていた。

しかし時代が変わり、
経営が上手くいかなくなっても、
成功者の評価は変わらず、
気が付いたら周りに
相談相手は居なくなっていた。」

との事。

新潟の資産家のボンボンとして育ち、
家業を継ぎ、数百あった内の
たった一社の破綻から転落が始まり、
誰も相談相手がいなくて、
貧困を極めた私のこれまでの人生と
酷似しておりました。

ワタシとHさんの違いと言えば・・・・
「創業社長」と「世襲社長」
の違いでしょうか・・・。

勿論仕事の業種も違いますがね。

「成功者」と称えられていたり、
もともと資産家として
知られている方々の中にも
人知れず「隠れ多重債務者」は
多いと思います。

その最たる例が私です。

見た目や住まいは華やかに見えても、
明日食べるカネがない、
なんて話はよくある事。

また、地元での「名前」があり、
銀行交渉なども大胆に出来ず、
人知れず・・・・・
なんて方は本当に多いんですよ。

「見た目資産家の”隠れ貧乏」
”にも私は言います。

自己破産しちゃいけない!
自殺はもっとしちゃいけない!!

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発行者:株式会社MEPたちばな総研
筆者:たちばなはじめ