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本日は”失敗談”を書きます。

ワタシの仕事の提携先の一つに、
「共済事業会社」があります。

共済事業会社が予め募っている
数千人から数万人の共済会員に
様々な福利厚生サービスを提供している、
というビジネスらしいんですが、
昨年秋からそのサービスの一つに
我々の仕事が「資金繰り改善サポート」として、
登録されているんです。

所定のサービス依頼用の申し込み書類に、
お困りの情報をお書き頂き、
所定のFAX番号に送信頂くと、
当社に「依頼書」として届く仕組みです。

先日、そちらのサービスで
当方にFAXが届きました。

石川県金沢市からのFAXでした。

こちらから電話をかけてみました。
介護士をされている50代女性。
Cさんです。

交代制勤務で深夜勤務明けらしく、
電話での声にも「疲労」の色が隠せない感じ。

住宅ローン残高が2100万円。
公庫他3社からの借入。
ローンの返済額は月額15万円。
そのほかクレジット系の借金が
約200万円。

収入が追い付かず、
事業を営んでいる娘さんから
援助を受けながら、
自宅を維持しているんだとか。

娘さんは、
Cさんと同居はしておらず、
Cさんはその2100万円のローンが
残っている家に一人住まい。

旦那さんとは随分前に
離婚されているんだとか。

客観的に状況を考えると、
Cさんが絶対にその家を
持ち続けなければいけない理由は・・・・・
薄い様な気がしました。

無論、「思い入れ」や「思い出」は
プライスレスですが・・・・。

「Cさん、赤字出してまで、
娘さんに負担してまで、
独りで住んでいる家を
維持しなければなりませんか?

Cさんが、その家に
”思い入れ”を持っている事は、
電話でも理解出来ましたが・・・・。

でも事業で出した娘さんの会社の
利益を喰っちゃってるんでしょ?
”優先順位”を考えた方がよろしいかと。」

と申し上げると・・・・

Cさんは、
「絶対自己破産したくない!」と、
「自宅は手放したくない!」の一点張り。

その後いろいろな指導を申し上げると・・・・・
Cさんは、

「たちばなさんは、何者なんですか?
弁護士?教授??」と質問。

「私は元多重債務者です。
6億円の借金がありながら
自己破産しなくて自宅も残した経験を
各地で講演したりコンサルしたり
している者です。

士業とはどちらかと言うと
対立する仕事と言えるかもしれませんね。」

と、申し上げると、
Cさんは・・・・

「金沢にお越し頂けますか?」と。

私は

「交通費をご負担いただければ
金沢行きますよ。
面談料は頂きません。
交通費はおおむね2万円くらいかと思います。」

Cさんの声の調子が、
ガラリと変わりました。

「二万円??お金取るの!!?」

「Cさんが私に会いに来てくだされば、
お金は要らないですよ。
Cさんの依頼で私が行けば
交通費はご負担頂くだけですから、
”お金を取る”という表現は
あまり正しくないですよ。

支出を抑える為に私に合わずに
契約する事も出来なくはないですが、
会った事も無い人間と、
電話で打ち合わせしただけで
後払いとは言え、
カネを支払う契約をする、
という感覚は私にはありません。

Cさんが合わなくても契約するなら、
交通費もかからずに我々は仕事をしますが・・・・」

ワタシの言い方が
気に入らなかったのか・・・

「じゃ、いいです!」

とガチャリと電話を切られました。

面会に至らず・・・・・
私の真意が伝わらなかった事は
大変残念です。

改めて「顔を合わせる重要性」を
痛感しました。

電話では伝わりませんね・・・^^;。

Cさんは家を残す事に
強いこだわりを持っていましたが、
50代の女性介護士で
得られる収入の中で、
毎月15万円のローンを
今後10数年に亘って
返済し続ける事は・・・・

現実的ではありません。

借金をまとめるとか、
利息減額の交渉をするとか、
返済を棚上げするとか・・・・
いろいろ手はありますが、
いずれにしても返済能力が高くないので、
法律家や、一般の広く知られた
金融知識での効力は限定的です。

娘さんの会社がどのくらいの規模の
会社は存じませんが、
娘さんの会社の「経済援助」も長期に亘る、
という事。

自己破産したくない強い意向があるので、
弁護士さんへのご相談をされる気もなし。

今後Cさんはもっともっと
追い込まれる可能性が大です。

返済が滞れば、
ローン会社は否応なく物件を差し押さえ、
遅かれ早かれ自宅に
居られなくなる時はやって来ます。

今、我々が仕事をさせて頂ければ、
競売等で買戻しや、
第三者に買い取らせて
賃料として支払をして
家に住み続ける事など
ご指導は出来たのですが・・・・・

電話ではそこまでのお話しは出来ませんでした。

またいつも申し上げている
「会計法」についても、
説明の機会を頂けなかった事は、
大変残念な事でした。

数か月後なのか、
数年後なのかわかりませんが、
私はCさんがまた電話を
してきて下さる様な気がしてなりません。

それは、現在よりもっと
追い込まれた状況になっている
可能性が高いと想像しています。

ワタシの想像が杞憂に終わる事を
お祈りして止みませんが、
Cさんはそんな事を知る由もないでしょう。

私の名刺には裏面に・・・・
「資金繰り改善の第一歩は”知る事”から!」
と書いています。

その思いが、Cさんには届きませんでした。

Cさんの「自己破産したくない!」という
強い思いだけは伝わりましたが、
こればかりは知識とノウハウが必要です。

Cさんに届かなくても、言い続けます。

「自己破産しちゃいけない!」
「自殺はもっとしちゃいけない!!」

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発行者:株式会社MEPたちばな総研
筆者:たちばなはじめ