横浜市にお住いの30代の独身男性。
Yさんです。

横浜駅西口近くのホテルのラウンジで
お目にかかりました。

クレジット5社からの借入総額が300万円。

リストラに遭い、
失業に伴い返済が出来なくなり、
数か月ほど前に「債務整理」をしようと、
とある男性弁護士の所へ相談。

男性弁護士からは
「個人再生」を勧められたそうです。

「300万円の借金が100万円程度になる。」
と言われたんだとか。

失業状態のYさんにとって、
300万円が100万円に圧縮できる
「合法的解決法」が有効とは思えません。

費用は35万円。
つまり300万円の借金が
135万円に圧縮するのが、
男性弁護士さんのオススメだったわけです。

確か・・・・
個人再生は官報に載ります。

第三者が積極的に
Yさんの素性を調べようとすれば、
Yさんが過去に「個人再生」をした、
という情報に行きつく事は、
難しい事ではありません。

つまり、Yさんに対して、
得られるメリットがあまりにも少なく、
得てしまうデメリットがあまりにも多い、
という事です。

ですから、我々は何度も言うのです。

「債務整理は、債務者にとって
有効な救済手段ではない!」
と。

話しはこれで終わりません。

Yさんは、
「それでも多少の負担が減るなら・・・」と、
その男性弁護士に「個人再生」を依頼し、
35万円を支払いました。

支払って数日後にその男性弁護士から、
「事務所を解散する事になった。」と連絡が。

それから数か月経過しましたが、
Yさんはその35万円を未だに
男性弁護士から返却を
受けていないそうです。

「順番に対応しているから
少し待ってほしい。」
と言われたそうです。

本当に順番の問題なら、
数か月はかかり過ぎです。

まして解散しようとする
弁護士事務所なのですから、
案件もそれほど多くないはず。

Yさんに返却されない理由は、
他の理由がある、
という疑念を禁じ得ません。

Yさんは、
本来相談相手であるべき相手に対して
債権を保有してしまったのです。

その後Yさんは、
再び弁護士探しに奔走し、
とある女性弁護士に行きつきました。

その女性弁護士に300万円の債務整理と、
その前の弁護士への35万円の
問題を相談すると、
また、「費用がかかる」と。

Yさんはその女性弁護士に支払う
費用が捻出出来ずに困っていたら・・・・・
ワタシの知り合いの
とある人物に行き当たり、
ワタシの紹介を受けたんだそうです。

30代のYさんは穏やかな感じの好青年。
でも明らかに表情には
疲労の色が出ていました。

我々との面談は数千円の負担。
コンサルテーション費用は後払い。

官報に載る事はなく、
履歴に傷はつきません。

丁寧にご説明をさせて頂きました。

Yさんに基本案をご理解頂いたので、
今後更に契約に向けて
詳細なプランニングをさせて頂きます。

300万円の借金の問題について
”のみ”ですがね・・・・。

Yさんから同時に
もう一つの依頼を受けました。

男性弁護士に支払ってしまった
35万円の回収についてです。

こちらに関しては、
我々は明確に回答は出来ませんでした。

明確に回答できないのには
明確な理由があります。

35万円の債務を抱えてしまった、
男性弁護士に悪意があったのか
無かったのかは解りません。

Yさんからはワタシに
「35万円は取り返せますか?」
との質問がありましたが、
国内法において
「絶対に債権を回収する方法などない。」
以上、返却するかしないかの判断は
この男性弁護士に委ねられる、
という事です。

男性弁護士がこの35万円を
「Yさんから、踏み倒す。」事は、
道義的に責任はあっても、
これを取り締まる法律が無いのです。

民事で訴える事は出来ても、
刑事罰の対象にはなりません。

つまり、35万円の回収について、
我々はYさんの為に
回収に向けて努力はするが
保証できない、という事です。

万が一、この男性弁護士が
自ら破産をしてしまえば、
それ以降Yさんが男性弁護士に対して、
請求行為を行う事自体が
法律違反になってしまいます。

尤も、この男性弁護士は、
士業の免状を”はく奪”
されてしまいますがね。

いつも書いていますが・・・・

「国内法は借りるまでは”貸す側”。
借りてからは”借りた側”が絶対的に強い。」
という事です。

この仕事を始めて千件以上の
様々な業種の、
様々な形態の、
様々な世代の、
様々なお悩みを伺ってまいりました。

どれ一つとして、
同じ悩みはありませんでした。

またお悩みを解決するための、
それぞれの「優先順位」も
どれ一つとして同じものはありませんでした。

いろんなお悩みは伺って来た中で、
多少の事には驚かなくなっていた私にも、
驚いたcaseがまさにこれでした。

「弁護士に対して”不良債権”を保有する」
という不幸。

我々の仕事で、
少しでもYさんや、
Yさんの母親・弟の生活の
困窮度合が改善されるように願いながら、
引き続き打ち合わせを重ね、
救済に持ち込みます。

自己破産しちゃいけない!
自殺はもっとしちゃいけない!!

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発行者:株式会社MEPたちばな総研
筆者:たちばなはじめ