朝、9時キッカリに
電話が鳴りました。

いつもの様に未登録の電話番号。

「もしもし?」と出ると、
女性の声。

明らかにお年寄りの声でした。
70代前半の女性K子さんです。

「お金が無いので
助けて下さいませんか・・・・」

と力ない声。懇願する様子。

「どちらからお電話下さっていますか?」
と聞くと、「○○市」です、と。

ワタシの自宅から約一時間程の街。

お年寄りである事も踏まえ・・・・・

「午後一時にご自宅に伺いますよ。
お昼ごはん食べておいてくださいね。
太ったハゲ頭が行くけど
ビックリしないで下さいね。」

定刻10分前にK子さんの自宅に着きました。

玄関には、40代男性が。
Sさんです。

うーん・・・どこかで見た事が
あるような、ないような・・・・。

面談に至った経緯はこうです。

もう二年ほど前になるでしょうか・・・・。

新潟のとある場所を借りて
自前でセミナーをやっていた事が
あったんです。

3人とか5人とかいう
聴講者の中でセミナーを
やっていた時期もあったんですが、
その時の聴講者のお一人がSさんでした。

しばらくして、
Sさん自身が資金的に追い詰められ、
その後に失業。

約2000万円の借金を残し、
その弁済を母親のK子さんが補てん。

K子さんは、隔月の偶数月に
25万円ほどの年金収入があり、
その内17万円が返済に廻っているとの事。

ここで驚愕の事実。

そのSさんの借金の償還表を見ると・・・・・
利息が毎月14万円!

つまり、
元金は3万円しか減っておらず、
恐らくですが、
母親のK子さんは
生きている限り年金から
天引きされ続けるし、
債権者はK子さんが生きている限り、
「甘い汁を吸い続ける」という事。

加えて、もう一つの驚愕の事実。

それは・・・・K子さんは、
息子のSさんの連帯保証人ではない、
という事です。

つまり、そもそもK子さんは、
返済義務などない、という事。

息子のSさんが、
母親のK子さんに泣きついてきたので、
「わが子可愛さ」で、
弁済をし続けていた、という事です。

「Sさん、あなたセミナーを
聴講した時になぜワタシに
相談しなかったのですか?」

と聞くと、

「たちばなさんにお願いすると、
高いと思って・・・・。」と。

呆れてしまいました。

ワタシがコンサルさせて頂く費用が、
「高いのでは?」と想像して、
母親に泣きつき、二年間に亘って
隔月15万円の弁済を母親に依頼。

その総額は・・・・
15万円×12回(24か月)で
・・・・180万円!

しかも元金は
15万円のうちの3万円ですから、
この二年間で減った元金は、
たったの36万円。

Sさんが、
母親に泣きついた代償は、
それはそれは高い代償でありました。

でもワタシは、
お電話の依頼を受けたのは
母親のK子さんから。

二年前のセミナー聴講後に、
息子のSさんからセミナーの感想を
聴いていた母親のK子さん。

「今日さぁ、
”自己破産させない屋”なんて言ってる
ヤツのセミナー聴いてきてさぁ・・・・」

と親子の会話があり、
その記憶を辿って、
K子さんがワタシのホームページに行き当たり、
「新潟県出身」と書いてあるのを見て、
「コイツだ!」と・・・・・
K子さんがワタシにお電話下さったのは
こういった経緯からでした。

失礼ながら・・・・お年の割に、
K子さんの行動力に驚きと喜びを
禁じ得なかったのですが、
それと同時に息子のSさんの不甲斐なさに、
ムカムカと腹が立つ思いでした。

ワタシも、
なるべく感情を抑えようとしますが、
Sさんと話すときは
どうしても詰問調になってしまいました。

するとそれを感じ取った、
K子さん・・・・・

「息子はお金に疎くてね。
優しい子なんですよ。
あまり叱らないでやって下さい。」と。

我に返り、
「大変失礼いたしました。」とお詫び。

母親の「無償の愛」に対し、
Sさんの母親を思う優しさが、
とんでもない裏目に出てしまっていた、
という事です。

本当に母親を思っていたなら、
母親に借金返済の無心などせず、
Sさん自身からワタシにお電話頂く事で、
本当の”敬老”が
出来たのではないか?と
強く思いながらの面談でした。

Sさんの借金は、
全て無担保のマルホ。

自宅も借家。
車も・・・そこそこ古い。
つまり目立った資産は無い。

そして、
母親のK子さんの年金の確保は、
年金の振込口座を他の銀行に変えるだけ。

それで債権者が文句など言って来たって、
「ワタシはSの連帯保証人ではありません!」
と突っぱねれば終わり。

そもそもK子さんは弁済義務が無いのですから。

因みに、Sさんが心配していた、
ワタシに支払う費用は・・・・・
二年に亘り、母親に肩代わりしてもらった
総額の10分の1以下です。

ワタシより少しだけ年長のSさんですが、
日頃、お金に疎いSさんにとっては
大きな勉強になった事でしょう。

浮いたお金と、今後の収入で、
いくらかお母さんに返してあげて欲しいなぁ・・・・。

似たようなcaseとして、
以前に「case 33」
記事をUPしておりますが、
日本の金融は、
「弱い者いじめ」が横行しています。

あなたの廻りにも
こんなcaseは必ずあります。

大企業などがひとたび経営不振に陥れば、
銀行団は何百億円と言う債権を放棄。

でも、中小企業に対して
そんなことをする事はあり得ない。

そればかりか、
力も知識もないお年寄りから、
なけなしの収入を引きはがし、
弁済の責任など無いのに、
無知を良い事に弁済させる。

今一度申し上げますが、
親であっても息子であっても、
兄弟姉妹であっても、
双子の片割れであっても、
ハンコを押していなければ、
主たる債務者の弁済義務はありません。

ただ、主たる債務者が
亡くなってしまった時に
相続をしてしまうと、
その責を負います。

ですから、
財産より負債が大きい場合は、
「相続放棄」をすれば良いのです。

これを良く理解頂きたい。

債権者には、
「弱い者いじめ」をしている、
と言う感覚はありません。

往々にして、
債権者は規模が大きく、
実際に債権を回収する担当者は、
サラリーマン。

与えられている状況の中で
仕事をしています。

ですから、
「そもそもこういうもの」として
仕事をしているから、
「いじめている」という感覚がないんです。

ですから、
債務者側がきちんと知識を得て、
毅然と対応する事が極めて肝要なんです!

「じゃ、そのキチンとした知識を
得る先はどこなの?」ともし、
ワタシに質問されれば・・・・・
ワタシはこう答えます。

「法律家の所に行ってはいけません!
彼らは破産させる事が
大きな収入源なんですから。」と答えます。

疑わしいと思う方は、
こうしてください。

ワタシの話しと、
法律家の話しと、
両方を聴いてみて下さい。

どちらが正しいかは
ご当人でお決めになれば良い事ですから・・・・。

なんだったら、
その法律家をワタシの前に連れてきて、
ワタシと議論させてみたら良いのではないか、
と思います。

ワタシは絶対に拒みません!
たぶん法律家が嫌がると思いますよ^^;。

医療の世界では
当たり前になりつつある、
セカンドオピニオン。

これこそが、効果を発揮する、
という事です。

法律家が大挙して
ワタシの目の前にやってきたって、
言い続けます!

自己破産しちゃいけない!
自殺はもっとしちゃいけない!

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発行者:株式会社MEPたちばな総研
筆者:たちばなはじめ