都内で美容業を営む
40代経営者と面談しました。

恵比寿駅近くの喫茶店にて。

セミナーの申込みと併せて、
当社ホームページに
「個別面談」の依頼を下さっており、
セミナー終了後に待ち合わせをした上で、
個別面談をする事が
決まっていた方でした。

Hさんです。

Hさんは世襲経営者。
お父様からの事業を世襲し、
それを維持しながら
自分なりのオリジナリティを加え、
これまで経営されてきましたが、
業界の慢性的な不況により、
売り上げが減少。

人員整理を進めるも
収益減少の速度が早く、
なかなか利益確保に結びつかない。

更なる、経費削減で、
引き続き人員整理を
進めはじめたところに・・・・・
当方からのセミナーのご案内。
同時に面談のご依頼も頂きました。

直近の年商は約9000万円。
借入金総額は3000万円。

メイン銀行は、
地元の小さな信用組合一行のみ。

お父様の自宅を担保に入れ、
元金と利息を合わせて
毎月70万円程度の返済状況でした。

ワタシは、金融機関対策として、
「リスケ要請」を勧めました。

Hさん曰く、
数か月ほど前に、
信組の担当者にリスケを
ほのめかしたところ、
担当者から

「リスケせずに融資を受けては?
ご融資しますよ、」

との返答があったとか。

「それなら、融資を受けたうえで、
手元に資金を残してから
リスケを受けては?」と申し上げました。

「そんな事が出来るんですか?」とHさん。

「セミナー聴いたでしょ?
国内法は借りてからは
借りた側が強いんですから、
究極的な話として申し上げると、
貸し手側が合意するとか
しないとかは関係ありません。

会社を存続させる事は、
Hさんにとっても、
銀行側にとっても
その方が良いのですから。

手法がマイノリティなだけであって、
何ら出来ない事はありません。

むしろ我々はそれを推し進める
コンサルテーションを本流としています。」

Hさんは、
銀行にリスケを要請する事だけでも
「一大事」と考えておられる様子では
ありましたが、
前日聴講したワタシのセミナーで、
「誰を守る?債権者?家族?」
が頭をよぎり・・・・・
「お世話になろうと思います」と。

Hさんとは、
「後日またご連絡します。」と、
一度お別れし、ワタシは次のアポイントへ。

その日の夜、
11時近かったと思います。

他の客先と打ち合わせ中でしたが、
ワタシのケータイに
メール着信がありました。

Hさんからでした。
「話がトントン拍子過ぎて・・・・コワいです。」と。

更に翌日に、Hさんから再びメール。

「資金調達が出来そうだし、
人員整理を進めた効果が
そろそろ出ると思うので、
その行く末を見てから、
またたちばなさんに相談したい。
一度キャンセルさせてほしい。」と。

契約を強要など出来ませんから、
Hさんの要請を受け入れ、
キャンセルを受けました。

しかし・・・・・
ここで「穴の空いたバケツ」の理屈です。

Hさんの「バケツ」には
底に大きな穴が空いています。

ここに水(資金調達)を入れ、
バケツを満たしても
すぐに干上がってしまう。

水を入れる作業(資金調達)は
いつまでも続けられません。

まずは穴をふさぐ作業を
しなければいけないのに・・・・・。

ましてや、お父様のご自宅が
担保に入っているのですから、
この水(調達資金)は、
真っ赤な血が混じった水であると言えます。

メールで、この様に応答したのですが、
Hさんの考えは変わりませんでした。

キャンセルでした。

いや、「数か月様子を見たい」
というご意向でしたので、
また雪が解けて温かくなり始めた頃に
ご連絡が頂けるのかも・・・・。

温かくなり始めた頃に
またご相談を頂いて、
負債が大きくなっていない事を
心からお祈りしていますが、
現状の日本社会構造と、
Hさんが従事している
業界の事情を考えると・・・・
先行きは暗い・・・・・
と考えるのは、ワタシの見解。

私の見解が的外れである事を
お祈りしています。

ワタシも以前、
資金繰りに困窮し、
破産を考えていた頃に、
ワタシを助けてくれた
師匠との出会いを果たし、
指導を受ける事になった時には、
それはそれは怖くて、
大いに尻込みをしたものです。

でも、それを後押ししたのは、
母親の言葉でした。

「お父さんも亡くなったし・・・・
6億円の借金背負ったのは、
あんたのせいじゃないよ。
師匠の指導受けたら?」

これで、ワタシは決心し、
三カ月で爆発的に資金繰りを改善させたんです。

Hさんにも、ワタシの母親の様な
「後押しのきっかけ」が必要みたいですね。

それがワタシのセミナーで
あって欲しかったのですが・・・・・
それでは、彼を決心させる
インパクトが弱かったみたいです。

力不足を感じています。

翌日、池袋のいつもの喫茶店で、
都内で士業を営む方のご相談を受けました。

50代男性のSさんです。
冒頭のHさんと同じセミナーを
聴講された方。

この方は即決でした。

総額の負債が約2000万円。
すべてマルホと無担保融資。
代表者保証のみ。
ご自宅は賃貸。
Sさんは資産を保有していません。
士業としての売り上げは
毎月100から200万円もあるのに、
月額の元利返済は90万円もあったんです。

東北ご出身という事もあったのでしょうか。
ワタシからこう言いました。

「Sさん、
こりゃ金融機関の言いなりに
なり過ぎです!
すぐに取り掛かれば、
毎月数十万円の収支改善が出来ますよ。」と。

Sさんも、Hさん同様に
ワタシのセミナーを聴講されているので、
ワタシの話す意味を
理解するのは早かったです。

面談時間は一時間かかりませんでした。
喜んでお帰り頂きました。

同じ会場で、同じ時間、
同じセミナーを聴講し・・・・・・

お一人は不安を増幅させ、
コンサルテーションをキャンセル。

お一人は勇気をみなぎらせ、
コンサルテーションを進める。

ワタシのセミナーでの受け入れ方は、
「人それぞれなんだなぁ・・・・」と
改めて思いました。

自己破産しちゃいけない!
自殺はもっとしちゃいけない!!

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筆者:たちばなはじめ