福島県内のとある事業主から
お電話頂きました。
50代男性のBさん。

二年ほど前に会津若松市で
講演させて頂いた事があったんですが、
そこでの聴講者。

近隣で飲食店を営んでいる経営者でした。
3店舗。

その二年前の講演の翌日に、
近くのファミレスで
個別面談させて頂いていました。

3つの金融機関からの
借入金総額2500万円。

本店が担保。
設定されているのはメインバンクのみ。

サブバンクの融資で
900万円はマルホ。

本店は店舗のみの単独店舗。
ご自宅は借家。

配達用の軽自動車と
奥様の移動用に
ご自身名義で保有している軽自動車が
資産と言えば資産。

月額の元利返済は22万円でした。

上記のご相談内容を踏まえ、
ワタシから救済案のアドバイス。

そしてそれにまつわる費用を
お話しし約90分。

我々がBさんに出来る経済貢献は、
毎月22万円。

年間だと・・・・
22万円×12か月264万円。

入念に準備を重ねた上で、
今まで返済しているのを、
期限をつけるつけないに関わらず、
実行しないようにするのですから
当たり前です。

Bさんにとっては大変に大きな経済貢献。

だって、
ワタシのセミナーを聴く前の
Bさんのコスト削減策は・・・・・
電気の契約アンペアを変更し、
毎月数千円とか、
調理用ガスの納入業者の変更で、
毎月数千円とかのコスト削減。

それに四苦八苦していたBさんにとって、
ワタシから提示した経済貢献の
月額22万円(年間264万円)というのは、
それはそれはBさんにとって
おおきなものであった事でしょう。

「それって、ホントですか?」
というBさんからの質問に対し、
ワタシから答えました。

「昨日、ワタシの講演
聴いてたんでしょ?
30人程聴講者いたと思いますが、
あんなところで普通ウソつかないでしょ?

Bさんだって、
ホントだと思ったから、
ワタシに個別面談の依頼してきたんでしょ?」とね。

その日通算で
約2時間30分ほどお話ししたと思います。

最後にBさんは・・・・
「少し考えてみます。」と言い残し
お別れしたのが、
一昨年の2月だったんです。

その後、
Bさんからはお電話を頂きませんでした。

これまでも何度も申し上げていますが、
ワタシは依頼人を追いかけません。

出来るサービスの提案と
それにまつわる費用。

そしてそれによって享受できる
依頼人のメリットを提示するのみ。

それらを踏まえ、
我々と手を組むか、
組まないかは依頼人が決める事であり、
我々が依頼人の結論が
その後如何なるものであろうと、
それを尊重します。

そのごBさんからは
お電話頂かなかったので、
そのままになっていました。

そんなBさんからこの度、
約二年ぶりのお電話。

「お久しぶりです。福島のBです。
今は”たちばなはじめ”さんという
お名前なんですね。

インターネットで
お名前で検索していたら、
全然出てこないし、
”資金繰り支援”で検索してきたら、
たちばなはじめって言う名前で
似顔絵が出てきたのでビックリしました。

ブログもされているようで・・・・
面白いから昔のを
さかのぼって読みましたよ。」などと。

そうだ・・・・2年前は、
まだ本名で仕事していたし、
ホームページもなかった。
当然ブログもやっていなかったなぁ・・・。

そんな電話でのやりとりを経て、
Bさんから再度の個別面談依頼を受けました。

先日、ワタシの地元のファミレスで
Bさんと再会しました。ドリンクバーでね。

二年の時を経て、
現在も事業を継続中。

Bさんの事業の資金繰りは・・・・
ますます悲惨さを深めていました。

金融機関からの借入金総額は
変わっていませんでしたが、
親族からの借入金が加わっていました。

金融機関からの借入が
出来なかったので、
親戚から借りていました。

総額400万円。

22万円返済していた
3つ金融機関への返済は、
現在各々に対して1万円ずつ。
合計3万円。

そして親戚への返済は、
借入をして以来、
一度も実行されていないとか。

現在、その親戚との人間関係は
かなり悪化しており、
親戚側からは民事裁判も辞さない態度を
示されている、とか。

「どうにかなりますかね?」
とのBさんへの問いに、
ワタシは答えました。

「今、我々がBさんに対して
救済を実行し、
出来る経済貢献は3万円です。

二年前にご依頼頂いていれば、
22万円でしたが、
現在は3万円しか返済していないんだから、
それをゼロにしたって3万円。

それでも良ければ仕事はさせて頂きます。
ここに我々が頂く費用がかかりますので、
実際は3万円も浮きません。

二年前に実行していれば、
ご親戚からも借りなくて良かったし、
しなくても良い喧嘩もしなくて
済んだのですがね。

大変に勿体ない事です。

我々がBさんに対して出来る
経済効果が限定的になってしまった以上、
現時点で、我々が出来る
一番大きな貢献は、
”安心”という事でしょうか?

それでも良ければ仕事をしますよ。」

我々だってビジネスですから、
後払いとは言えお金を頂きます。

二年前にご契約頂いていれば、
契約後二か月で、
Bさんの”懐が温かくなる”計算でした。

ですが、現在ご契約を頂いても・・・・・
Bさんの懐が温かくなるのは
・・・・・4か月後。

メリットは半減してしまいました。

また我々も、
二年前にご契約頂いていた場合と、
現在ご契約を頂いた場合では・・・・
得る収入は半減してしまう計算。

我々にもデメリットなんです。
まぁ我々の損得は
この際無視しますけどね・・・・^^;。

その後、二年前の会津若松での面談を
繰り返すように、我々の救済案の提案。

そして二年前と似通ったBさんからの質問。
そして二年前と同様に
苦悶の表情を湛えたBさんのたたずまい。

約2時間の面談を経て・・・・・
Bさんから出た結論は・・・・・
「少し考えてみます。」との事。

結論も二年前と同じでした。

Bさんからお別れして、
二日経過しました。

Bさんからワタシの電話への
着信はありません。

おそらくBさんから
仕事の依頼は来ないでしょう。
Bさんはまた繰り返すみたいですね。

ワタシは、
「勿体ないなぁ・・・」とは思いますが、
結論を出すのがBさんである以上、
ワタシが契約を強要できるはずもありません。

Bさんが、
自ら「気づく」のを待つしかありません。

金融機関からの
厳しい返済要求を受け、
親戚からも裁判をほのめかされ・・・・・・
Bさんご夫婦は、
どんな心境だったのでしょう。

「問題を先送った者」が、
先送った事を後悔する可能性と、

「問題を先送らなかった者」が、
先送らなかった事を
後悔する可能性を天秤にかけて・・・・・
結論を出せばよい、という事。

Bさんにとって、
我々が提示した救済案は、
それに値しなかったのでしょう。

今となってはそれを
受け入れるしかありません。

ただ、またしばらくの時を経て、
Bさんからお問い合わせが
来たときにどのように対応すれば良いのか、
ワタシは今、迷っています。

会うべきか会わざるべきか・・・・・。

Bさんが、軽自動車に乗って、
福島からおいでになった
ガソリン代と高速代が、
ただただ無駄になってしまった、
と言う事実だけが残ってしまいました。

約1万円、というところでしょうか?

恐らく、今後Bさんの事業が
黒字転換する事はないでしょう。

お店や付帯設備の老朽化を考えると、
そう考えるのが普通です。

Bさんは、二年の時を経て、
ワタシに面談を重ね、問題を先送りしました。

先送る事に光が差さない事は
Bさんも解った上でのことでしょう。

出す結論が「我々との契約」
でなくても良い。

債務整理だって良いと思います。
費用の捻出が出来るのなら。

Bさんが今すべきことは、
「問題を先送らない事」だと気付くのには
もう少し時間がかかるみたいです。

同時に、Bさんに
決断をさせる事が出来なかった
自分の無力さを嘆いています。

自己破産しちゃいけない!
自殺はもっとしちゃいけない!!

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発行者:株式会社MEPたちばな総研
筆者:たちばなはじめ