首都圏地域で
複数の飲食店を営む
50代経営者と面談しました。

Mさんです。

ひと月ほど前に、
ワタシのセミナーをご聴講頂き、
その後お問い合わせを頂き
面談したんです。

200席以上収容できる
大きな飲食店を始め、
趣向を凝らしたお店を
いくつか抱えての経営。

海も近く、
若者も集いやすい場所。

結婚式の二次会なんかでも
利用されるんだとか。

「飲食店には厳しい時代」
と言われて久しい現代社会ですが、
Mさんの事業所は・・・・
一見そんなものは心配無用!
という印象でした。

直近の決算も黒字決算。

銀行からの借り入れからも
リスケは実行されておらず。

今期に入ってから
人間関係のトラブルなどあり、
人材流出によって
急速にお店の売り上げが減少。

トラブルの原因は、
適正とは思えない仕入れを
担当していた店長が
行っていたこともあり、
その分も負債として
残ってしまっていました。

間もなく、
Mさんの会社は
決算期を迎えるに当たり、

「資金調達によって、
時間稼ぎの穴埋めを・・・・」

という思惑があり、
そういった情報も含めて、
ワタシに相談下さったんです。

借入金返済圧縮が専門分野のワタシ。

資金調達は・・・・
少し知識がおぼつかない、
という事で、
日頃仲良くしている
資金調達コンサルティングの
T先生のご意見を伺おうと思い、
Mさんをお連れして
T先生の赤坂の事務所を訪ねました。

T先生自身もおっしゃっていますが、
ワタシもそう思います。

「T先生の会社で
資金調達が出来なければ、
他のどこに行っても
”まともな融資”は
受けられないと思ってい良い。」

という事。

Tさんは、大手銀行出身。

その後会計事務所勤務を経て、
飲食店を経営。

そして現職に至っています。

約二時間ほどの面談。

Mさんには温めていた、
「ある計画」がありました。

その計画を、
ここで書く事は出来ませんが、
ワタシもT先生も
「なるほど!」
と思えるプラン。

2000万円ほどの資金で
実行できる計画で、
既存のお店が受ける恩恵も大きい。

通常の決算を組めているのであれば、
Mさんの事業規模から考えても、
2000万円の資金調達は
それほど難しくない・・・・・・・・
という事。

この計画の実行とともに、
不振の既存店も一発逆転・・・・
という思惑です。

T先生から・・・・・
「では決算書を見せて下さい。」と。

またたく間に、
T先生の表情が曇りました。

客観的に見れば、
Mさんの会社は
直近の決算では黒字。

既存の借入金についても
リスケは実行履歴なし。

資金調達には
それほど難しい案件ではない、
と思いましたが・・・・・
大きな問題がありました。

ここでは書けないのですが、
これがあっては・・・・・・・
ワタシだって
「これでは無理ダワ」
って思える大きな穴。

Mさんは、
自身の温めていたプランを
実行する為に、
銀行の心象を汚さないようにする為に、
他の部分で
大きな穴を空けてしまっていました。

不覚にも、
現在はそれをしてしまったが故に、
新規の資金調達が
考えにくい環境になってしまっていたんです。

「T先生でも難しいですか?」と、
苦悶の表情を湛えるMさん。

ワタシを含めて数分間の沈黙が続きました。

ワタシから、
Mさんに提案をしました。

「T先生を以ってしても、
資金調達が難しい以上
返済圧縮を考えるのが
順番だと考えます。

幸い借入金リスケを
今までしていないので、
返済圧縮で受ける
御社の経済効果は小さくありません。

担保設定も無いですし、
返済を圧縮しても
既存店運営に支障はありません。

小さくない金額での資
金繰り改善が望めます。」

Mさんは、応えました。

「たちばなさんの分野の問題は
セミナーで分かっています。

でも、そんなことをしたら、
ワタシの温めた計画は
どうなりますか?

リスケをしてしまったら
新規で融資が受けられない事くらい、
私にだって解ります。」と。

ワタシから、

「その計画よりも、まず
”足もと”を立て直さない事には、
その計画もなにもないですよ。

数か月を待たずに
資金ショートを起こす可能性を
否定できない状況を
回避するのが先決であると考えます。

気を悪くしないで頂きたいですが、
もしその計画さえ諦めて下さったら、
銀行とそれ以降付き合いを
する必要が無くなりますし、
資金ショートも回避できるし、
既存店の立て直しの時間も出来る。

幸い、T先生にも
飲食店経営の経験がおありですし、
ご意見を頂きながら
店舗運営も出来る。

業績の回復が実行され、
数年後に必要が出て来ても、
その時は違う銀行と
お付き合いすればよい。

計画を諦めるのでは、
少し先送りにして、
足もとを固める、
と言う風に考え方を
変えられませんか?」

とお話ししました。

Mさんは、
「少し考えます。」と、
答えました。

そこでT先生は、

「考えるのは結構ですが、
Mさんにはあまり時間がありません。

このままですと、
本当に無策のまま
資金ショートを迎えてしまいます。

お急ぎを。」

そう遠くない先に、
バラ色の計画を立てていたMさん。

それを「先送れ」と勧めたワタシ。

さぞMさんは、
気分を悪くされた事でしょう。

でも、たとえ気分を害されても、
Mさんの事業を考えたら、
「まず足もとをしっかり固めてから!」
の優先順位が高いのは、
言うまでもありません。

客観的には
決して難しい選択ではないのですが、
過去のワタシも含めて
当事者にはその冷静な判断が出来ません。

それがわかるからこそ、
Mさんには何とか冷静に
判断をして頂きたいと
強く願っています。

Mさんの案件は、
その後T先生にお預けし、
継続的に審議を続ける事に致しました。

T先生から、

「資金調達をダメもとで
トライしてみるとの事。

飲食店経営経験者としての
店舗指導なんかもさせて頂きたい、」

との事だったので。
返済圧縮は、
「最終兵器」として
保存する事にしました。

ワタシは、
その時期をひたすら待ち続けるため、
Mさんからの連絡を待つことにします。

<たとえ話1>

燃料が残り僅かな漁船の船長、
Mさん。

彼は、
「遠洋に出て
大きなマグロを釣り上げたい!」
と言う野望があります。

でもワタシは、

「燃料が残り少ないから、
近海でイワシを獲りましょう。」

と言っています。

<たとえ話2>
Mさんは、
超高級ホテルのディナーパーティに、
参加希望しています。

でもワタシは、
「その前にスーツやYシャツを
買いそろえなければ。」
と言っています。

Mさんの野望を打ち砕く様な
発言を繰り返し、
心が痛みながらの面談でしたが、
やはり事業は・・・・・

「足もとをシッカリ固めてから」

でないとね^^;。

その後の進展度合い・・・・
書けるようであれば、
また書きます。

自己破産しちゃいけない!
自殺はもっとしちゃいけない!!

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発行者:株式会社MEPたちばな総研
筆者:たちばなはじめ