case225「迷える”後継者”」の件

さて・・・・一週間ほど前に、
]当社ホームページに
こんなお問い合わせを
頂いていたんです。

匿名性を確保をする為に
わずかに文章を加工しつつ、
全体の文脈が変わらない様に配慮致します。

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◯◯の非公開セミナーで、
お話を聞かせていただきたく可能でしたら、
セミナ-参加お願いいたします。

愛媛県〇〇市で 
国内大手企業相手と取引する
会社をやっております。

ずるずると、売り上げがおち、
銀行の返済額を圧縮したいと
思っております。

銀行2行で2,000万
(借り入れ残1330万)
3点ともマルホ。担保設定あり。

国民金融公庫で1,600万
(借り入れ残770万)
2100万ほどの借り入れ残。

毎月37万の返済をしております。
リスケは しておりません。

先日銀行に 
借り換えの相談をしましたが
私の希望国金の残770万と、
銀行の1口の残700万。をまとめて
返済額を減らす提案を
お願いしましたが、
銀行のみの借り換えならできます。
との返事。

残700万から1,000万とのこと。
(300万の水増し)

これでは、
なんの解決にもならないと
思っております。

どうぞ よろしくお願いいたします。
————————————————-

名古屋でのセミナーの主催者に、
ワタシからお願いしました。

「愛媛からわざわざ訪ねたいと
おっしゃっているので、
何とか入れてくれませんか?」と。

主催者の了解を頂き、
17日の午前の部の会場にて、
愛媛からお越しのKさんとお目にかかりました。

40代男性。物腰柔らか。
穏やかな話口。
見るからに悪い人ではない、
とわかる感じ。

「まずはワタシのセミナーが
105分ありますから聴いて下さい。

詳細を確認して、
Kさんが”相談したい”って思ったら
ご相談に応じます。

そう思わなかったら、
セミナー終了後に
お帰り頂いて結構です。

遠方からお越し頂いて恐縮ですが。」

とワタシからご案内。

105分のセミナーを
25名ほどの中の一人の
聴講者としてお聴きいただきました。

セミナー終了後にKさんから、
「ご相談に乗って頂きたいです。」
とご依頼があり、
夕方のセミナー第二部までの
間の時間を使って、
名古屋駅太閤口近くのホテル内の
喫茶店で面談に応じました。

午前10時からのセミナー開始に合わせて、
前日夜の夜行バスで
名古屋にお越し下さったとの事。

ワタシから心からの感謝を申し上げました。

Kさんは家族の他に
従業員を抱える鉄工所の経営者一族。

ですが、頂いた名刺には
「肩書」は書いていませんでした。

「Kさんは社長さん?
常務とか専務さんですか?」とワタシが問うと、

「いいえ、私に肩書はありません。

社長は父親なんですが、
認知症が進行しております。

母親は役員ですが、
80を超えています。

兄が常務を務めておりますが、
なんと申しますか・・・・・
あまり経営に向いているタイプではなく、
社長になる事に抵抗を
している事もあり、
父親をそのまま社長にしています。

それによって仕方なくワタシが
資金繰りを見ている状態にあります。

正直申しまして、
兄が社長を固辞している以上、
ワタシがなるしかないのか、
と思わないでもないですが、
兄とは仕事でも衝突が多く、
また現在の資金繰りの状態では、
積極的に社長を受けたいとも思いません。

43歳で独身ですが、
結婚願望は無いわけでもないんですが、
現在の収入状況ではその気も起きません。

このままジリ貧になっていくのに、
これ以上借金を増やす事も
したくない気がしますし、
さりとて辞めたからと言って、
他に収入源があるわけでもありません。

自分が積極的に
社長を務めたいとも思いませんし、
仮に務めたとしてもまた
兄と衝突するかもしれません。

そんな時に、資金繰り関連で
ネットサーフィンをしていたところ、
たちばなさんに行き当たり、
真剣に読ませて頂きました。

そして、名古屋でセミナーがあると聞き、
無理をお願いして来た次第です。」と。

ワタシから、

「会社を続けたいのか、
辞めたいのかでやり方は当然違います。

事業意欲があるのなら、
まだリスケをしていないんだから、
新たな資金調達の方策を
考えるパターンと、
リスケする選択肢があります。

リスケの度合いにも通常に
元金据え置きで
利息だけ払うパターンもありますが、
我々のやる元金も利息も全て、
超圧縮する場合もあります。

事業を立ち直らせるにせよ、
廃業するにせよ、
Kさんの会社には
いくつかの選択肢があります。

そんなに難しい案件ではありません。

ただ、
お兄様との人間関係については
話し合いによって
解決するしかありませんし、
まずはお兄様のご意向を
詳しく確認する必要があるでしょう。

Kさんはセミナーで、
我々の様な仕事の世界が
ある事を知りましたが、
お兄さんはご存じないわけですから、
お兄様にも今日のセミナーで
Kさんが得た知識と同様の
知識量になって頂く必要がありますし、
その上で、
どのような対応を重ねていくか・・・・・
これが決まらないと
コンサルテーションの方向性が決まりませんね。

そして何より、
Kさん自身がどうしたいのか、
が決まっていませんから、
まずはKさんのご意向を
伺おうと思ったんですが、
Kさんは社長もしたくない。

かといって廃業もしていいものか・・・・。

そして借金を増やしたくない。
これではワタシも、
どのようにして差し上げれば良いのか、
ご指導のしようがないですね。

尤も、本来、組織上では
一従業員に過ぎないKさんですから、
辞めようと思えばすぐ辞められるし、
無理に資金繰りを
担当する義務も無いんですけど、
ご両親の健康状態を踏まえるとね・・・・。

ワタシは、
Kさんが泥をかぶって、
一度何かのアクションを
起こすべきだと思いますよ。

そのサポートとして
我々が後ろ盾になる事は出来ますが、
あくまで後ろ盾ですので、
方向性はKさんに
お決めいただかなければなりません。

お兄さんと
一緒に仕事をするのであれば、
予めコンセンサスを
取っておく必要はあるでしょうし、
認知症のお父さんはともかく、
高齢とはいえお母様の
ご意向だって無視できません。

我々と今日すぐに契約含めて
どうこうする必要はありませんが、
今日のセミナーで得た知識を踏まえ、
ご家族と良くご相談されて、
方向性をお決め下さい。

方向性がある程度定まったところで、
その為の補助として
我々のコンサルテーションが
必要であると思えば、また連絡下さい。

我々と言う手段を
使おうが使わなかろうが、
それはKさんがお決めになる事ですが、
今、Kさんが
一番やってはいけない事は、
何もせずただ悩み続ける事です。」

社長は出来ればやりたくない。

兄貴も社長はやりたくない。

社長の父親は認知症。

役員の母親は高齢。

リスケはしていないが、
これ以上借金は重ねたくない。

いきなり借金返済を
ストップするほどの心の用意もしていない。

そもそも自分が
この仕事を続けたいのか、
辞めたいのかも決まっていない。

これでは、我々が出来る
アドバイスも限定的になってしまいます。

まして、Kさんは、
ワタシのブログを真剣に
お読みになっていると
おっしゃっていました。

それであれば・・・・
せめて”自分がどうしたいのか?”
だけでも決めてくるだけで、
出来るアドバイスが
もう少し実り多きものに
なったと思うのですが・・・・・・

でもね。

今でこそ、
一丁前にこんなアドバイスをしている
ワタシではありますが、
5年前のワタシも同じでした。

ですから、Kさんには
強いシンパシーと失礼ながら
同情を感じています。

だからあえて書きます。

なまじ問題意識が強いが故に、
一従業員の立場でありながら
会社の行く末を案じて、
わざわざ愛媛から名古屋までお出かけになった。

見ず知らずの
「自己破産させない屋」なんて
怪しい仕事をしている輩に・・・・・。

Kさんが一歩進む為にすべきこと・・・・
それは「まず自分がどうしたいのか?」
を決める事。

そういった意味で、
Kさんが変わる事が肝要である、
と強く思います。

Kさんはもう少し
”自分の為”に生きても
良いのではないか?と思いました。

「一番強いものが生き残る訳でも、
一番賢いものが生き残る訳でもない。

唯一生き残る事が出来るのは
”変化できるもの”だけである。

     チャールズダーウィン」

この言葉を書くのは二度目ですが、
最近この言葉が強く頭に貼りついています。

ワタシは、新潟の小売業経営者から、
資金繰り支援コンサルタントに
変わりました。

そしてまた次のステップを
目指して変わろうとしています。

ワタシは生き残る自信と自負があります。

ですから、
Kさんにもその意欲を強く持っていただきたい。        

自己破産しちゃいけない!
自殺はもっとしちゃいけない!!

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発行者:株式会社MEPたちばな総研
筆者:たちばなはじめ