先日、東京都下の
とある街を訪ねました。

新宿から中央線の快速で
約一時間のその街を。

親子で衣料品店を営む、
T親子。

母親で社長を務める
M子さん(60代)と、
息子のSさん(30代)。

この親子も渋谷での
ワタシのセミナーを聴講され、
後日Sさんから個別面談の依頼を受け、
少々足腰の弱い
M子さんの体調を踏まえ、
交通費をご負担いただき、
ワタシが現地を訪ねたんです。

M子さんは女手一つで、
SさんとSさんの妹さんを
育てながら衣料品店を大きくし続けました。

一時は5店舗ほどの
ネットワークを持たれた様です。

後に、売り上げが減少し、
縮小を余儀なくされ、
残った最後の一店舗を
どうにか切り盛りしていた模様。

更に、その最後の一店舗でも
採算が合わなくなり、
残ったのは莫大な負債と衣料品の在庫。

それでもM子さんは
怯まず販売にいそしみ、
息子のSさんがそれを支えていました。

M子さんが住む自宅とお店が
担保に入っており、
負債はプロパーとマルホを含めて
合計1億2千万円。

5年ほど前から
リスケを実行しており、
一年後との更新は定例化。

利息のみを支払っていた様ですが、
最近はその一部も滞り、
一部はサービサーへ。

こんな状況。

そんなところに、
ワタシのセミナー情報を知り、
渋谷まで親子でおいで下さった
ご縁からでした。

セミナーで私が話した、

「担保物件手放せば、
全ての人間が無借金になれる!

だから、資産をすべて
投げ打つ破産など必要ない!」

と言う言葉が、
この親子の琴線に触れた模様です。

リスケしていれば、
もう融資は受けられない。
→だったら返済を止めればよい。

リスケもいつまでも
更新はしてくれない。
→だったらそんなところとは
付き合うのを止めれば良い。

担保物件手放せば無借金になれる、
というたちばなはじめの情報。
→だったら手放して、また買戻したり、
賃貸物件として今迄通り事業を行えばよい。

利息すら払う事を止めれば、
事業としてまだ続ける環境が作れる。
→だったら利息払うのを止めれば良い。

あらゆる債権者の請求行為は
法律で厳しく取り締まられており、
想像している様な
強引な回収行為などない。
→だったら、不必要にビクビクする必要などない。

ザックリと簡単にこんな話しをしました。

M子さんもSさんも、
「ホント!?それホント!?」と
何度も何度もワタシに確認。

ワタシは、
「ええ、ホントですよ・・・・
いや、ホントでした。
ワタシ、6億円の負債を持つ経験者ですから。」

この親子や会社を救済する為に、
ある手法をお話ししました。

次の面会では、
本格的且つ具体的に救済案と
スケジュールを明確にして、
契約に向けて再度面会する事になりました。

面談を終わり、
小川町に戻ろうとすると、
M子さんが

「たちばなさん、
食事でもしていってよ。」と。

近くのそば屋さんに
誘って下さいました。

M子さん、

「ホントは、Sに
家を残してやりたいんだけどね・・・・・。
少しでも財産をさ・・・・。」と。

Sさんは傍らで黙って下を向き、
ソバを召し上がっていました。

しばらくしてM子さんが、
トイレに立つと、Sさんは言いました。

「ワタシは今、
妻と住んでいる借家で十分です。

別に家が残らなくたっていいんですが、
母の想いを
否定してはいけないと思いまして、
さっきは黙っていたんですけど。

それより会社の負債の方が
”優先順位”が高いですよね。」

Sさんは、
この会社の負債の保証人ではありません。

ですから、ある意味
母親の事だけを慮れる立場。

母親が自分の事を心配してくれており、
その思いをむげにする事が出来ない、
との事。

「この親子は救済しなければいけない!」
って強く思いました。

どんなに難しい案件であっても、
家族がチームになっていれば
だいたい救済はスムーズに進みます。

どんなに簡単な案件であっても、
家族がチームになっていないと、
上手く行くものも、
行かなくなります。

「家族は社会生活における、
最小且つ最強の集団」

最後は家族の連帯感が、
救済をするのです。

我々はそのサポートをしているに過ぎません。

仲良き事は美しきかな・・・・。

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筆者:たちばなはじめ