先日、
都内のIT企業の社長から
ご相談を頂きました。

40代男性のWさんです。

ひょんな事で集まった
数名の小さな集まり。

そこで席が隣だった方でした。

「自己破産させない屋っていう
ワケのワカラン仕事をしております。」
とご挨拶するところから始まって、
翌週には、
私のセミナーにご参加頂き、
更にその翌週に「相談に乗って欲しい」と。

そんなワケで、
当社のある小川町に
お出かけを頂いたんです。

面談料として2000円を頂戴しました。

Wさんは20年ほど前に
友人達数人で会社を立ち上げました。

そこで友人の一人を社長に祀り上げ、
自身も取締役として
社内で辣腕を奮っていたんです。

少しずつ会社を大きくし、
ある会社を吸収合併したりして
すこしずつ規模を拡大していったんです。

そんなおり、
祀り上げた社長が急死。

後任社長として担ぎ出されたのが、
Wさん。

「少々状況が
入り組んでおりまして・・・・・」
という枕詞をつけて私にご相談。

先代社長の夫人が
40%以上の株を保有する大株主。

Wさんにとっては、
彼女の顔色を見ながら
経営をせざるを得ない、
”サラリーマン社長”。

業績が下がりつつある状況の中、
Wさんは取引銀行に
借入金のリスケを要請。

銀行から出てきた
リスケを受け入れる条件は、
Wさんが同社の借入金8000万円の
保証人に追加で名を連ねる事。

先代社長夫人も、
それを望んでおり、
自身が保証人になる事に対して
いささかの抵抗感を持っており、
しばらく思案を重ねていた所で、
ワタシと知り合った、との事。

「自身が保証人になる
リスクを条件に得られるメリットが、
リスケ??

ナンセンスです!
ゼッタイに保証人になるべきではありません。

そもそもリスケ交渉のテーブルに
銀行がついている時点で、
Wさんの会社に銀行は
“決別宣言”しているのですから、
まともに彼らの主張に
付き合う必要ありません。

自分の保証人は拒否したまま、
取引銀行の口座に、
利息分のみの残高を残しておけば、
彼らはそれを
引き落とし続けるのみ。

ここに、彼らの同意は必要ありません。

それを半年か1年ほど続ければ、
リスケは”既成事実化”しますから、
Wさんが保証人になる必要はありませんよ。

ついでに、
交渉する必要もありません。

交渉すれば、
銀行はグズグズ文句言うに
決まっているんだから。

もっと言えば、
どうせ彼らはもうカネを
貸してくれませんから、
返済止めた方が
良いと思いますけど。

どうせ貸してくれないのを
わかっていて、
わざわざ保証人になる事はナンセンス。

意味が無い行為です。

保証人追加が
リスケの条件だって言ってるんだから、
保証人になったって
カネ貸してくれないんだから、
まったく意味の無い行為。

止めた方がいいです。
いや、止めるべきです。」

銀行と対峙する
スタンスのワタシの話しを、
理屈では分かっていながらも、
なかなか踏ん切りがつかないWさん。

見るからに穏やかそうで、
優しそうな感じのWさん。

こういった判断には、
彼の様な人柄は
相当なストレスになる事でしょう。

Wさん、
少し思案を重ねて発言しました。

「たちばなさん、
セミナーで保証人の事も
話しておられましたが、
保証人になる事で、
仮に私が今後保証債務で
困ってしまっても、
その時にたちばなさんに
相談したら助けてくれるんでしょ?

セミナーで保証人にも
対応策がある事を教えて頂いたので、
保証人になる事が
少し怖くなくなったのもまた事実です。

だから、今の段階では
保証人になっておいて、
仮にその後に会社の雲行きが
怪しくなっていったら改めて、
たちばなさんにお願いする、
って言う事でどうでしょうか?」

確かに、ワタシはセミナーで、
保証債務でお困りの方々に
対応策をお話ししていました。

メルマガでは
「case209 考察・保証人制度」で、
それを記載しています。
一読ください。

保証人や保証債務で
お困りの方に朗報を・・・と思って、
情報を発信していたんですが・・・・

「だったら保証人怖くないから、
保証人になっちゃえ!」

と解釈されるとは
思わなかった・・・・・(-_-;)

情報の受け止め方は、
人それぞれである、
という事が解りました。

これも勉強ですね(笑)

本件のWさん。
この話をお持ち帰りになりました。

「検討する。」との事ですが、
立ち居振る舞いや
発言を伺いますと・・・・・
恐らく保証人になるのではないかと
推察します。

ワタシに面談を依頼して
支払った2000円を、
Wさんは「ムダ金だった。」
ととるか、
「勉強代」ととるか・・・・。

相手方に突き付けられた条件で、
自分や自分の会社に
如何なるメリットが発生するのか?

得られるメリットと
得てしまうデメリットを良く考えて、
事業を遂行して頂きたいと切に思う
たちばなはじめなのでございます。

Wさん、
とにかく銀行とは穏便に、
また前社長婦人とも穏便に
事を済ませたい意向の様です。

気持ちは解ります。
ワタシにもかつて
そういったところはありましたから・・・・^^;。

でも、それによって
会社や、従業員が、
気が付かないところで
損失を被っている。

これを排除する為に
あえて泥をかぶるのが
社長の本分だと思うんです。

得るメリットと、
得てしまうデメリットは、
くれぐれも良く思案を重ねて、
事業を遂行して頂きたいものです。

理不尽な取引に乗ってはいけません!!

家族の為に。
従業員の為に。

債務整理も同じだね。
得るメリットは全然ないのに、
得てしまうデメリットはたくさんある。

そんなものの為に、
法外なカネをセンセイに支払う。

借金や、税金に
時効があるのにワザワザ・・・・・。

自己破産しちゃいけない!
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発行者:株式会社MEPたちばな総研
筆者:たちばなはじめ

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