「三十六計逃げるに如かず」
って知ってます?

いろんな戦い方があるけど、
どんなに緻密に戦略練ったって、
逃げられたら終わりって事。

またどんなに不利な戦いでも、
逃げたらとりあえず
負けた事にはならないって事。

全ての借金問題とは言いませんが、
概ねの場合は最後にこれで始末できます。

いや・・・・
ワタシの場合は「始末しました」って
過去形になりますかね(笑)。

別に走って
逃げるんじゃないんです。

法的に逃げるんです。
逃げ道がいっぱいあるから。

・債権者がしつこく電話してきて困る 
→それじゃ電話に出て
「お金ないんです。出来たら払います。」
っていって5年で時効。

延長されたって10年以上にはならない。
走って逃げる必要ない。
お金無い人間から取る事出来ない。

差し押さえする事だって
お金がかかれば、
費用対効果で債権者が
差し押さえにかかるかどうかさえ・・・・・。

・督促状が頻繁に来て困る
→督促状が来るようになれば立派なモン。

督促状しか来ないから。
お金が無いのを解っていて
督促状を出している。

督促状を出すのが彼らの仕事、
とも言える。

・差押えになりそう
→差し押さえて貰えばいい。
立派な弁済行為。

競売にかけて貰えば手数料は債権者負担。
任売なんかに応じなければいい。
お金無いんだから。

競売にかかっている間に
一生懸命資金作って買い戻したっていい。

・銀行交渉が上手く行かない
→交渉するから上手く行かない。
交渉しなければいい。

どうせ彼らは「返してくれ」の一点張り。

それが出来ないから話に来たのに、
「そんなに話しがわからないなら、
返すのやめる!」で終わり。

・リスケに応じてくれない
→口座に残ったお金しか
回収できないんだから、
その分だけ口座に残せばいい。

それしか引き落とせないから。
利息だけ払っていれば
銀行側は正常債権。

その後は債権者からの
「あがき」に対症療法で
どうにかなる。

5年経てば時効。
延長されたって10年。

時効は確かにあるけど、
債権者が時効前に諦めてしまえば、
時効を待つ必要もなし。

これこそが、
法的に「逃げる」って事。

誠実か?
誠実でないか?
と言えば不誠実。

じゃ破産したら誠実??
そんな事はない。

借りた金を返さない事は
同じなんだから。

銀行が誠実かって?
冗談じゃないですよ!
カネを貸す側にだって
責任があるんだから。

1000万円借りて、
300万円元金返済して
利息を300万円支払。

こういう状況で、
銀行はいくら請求する?

700万円を請求します。
これは不誠実!

誠実な請求は
400万円であるべきと思います。

弁済義務を負えなかった債務者に
カネを貸したのは銀行側なんだから、
自分だけ300万円を
儲けようとするのは
不誠実の極みでしょう!?

だから、
債権者側が誠実でないんだから、
債務者が誠実である必要はなし!

先日、九州地方のとある街から
お問い合わせ頂きました。

「〇〇市で、
石油製品を販売している会社です。
負債は11億円。
銀行交渉が難航しています。

すぐにでも相談に乗って欲しい。
銀行出身の経理担当者と一緒に訪ねます。」

というもの。

ワタシから、
「交通費勿体なくないですか?
ワタシお盆明けに福岡で
講演依頼受けていて福岡行きますから、
その時に福岡で会いましょうよ。」
ってメールを返したんですが、

「お盆をモヤモヤした気分で
過ごしたくないし、
銀行はお盆休まない。」との事で、
ご上京頂き当社事務所で
お目にかかりました。

社長のYさん50代男性と、
経理担当者でZさん40代男性。

社長のYさん、
ワタシの顔を見た途端、少々がっかり。

「たちばなさんは、
随分お若いんですなぁ・・・・」と。

言葉の端っこには
「お前みたいな若僧でダイジョブか?」
というニュアンスがあるように感じました。

イチイチ感情に出しても仕方なし。
また、ワタシが
Yさんの立場だったら
そう思うと思いますしね^^;。

お悩みはこうです。

複数店舗のお店を担保に
4つの銀行からプロパーとマルホを含めて
総額11億円の借入残。

6年ほど前から
リスケを実行しているが、
元利返済は毎月270万円(!)

お店の利益率も下がっている中で、
メイン銀行から
返済額の増額を迫られており、交渉が難航。

銀行担当者から
「事業改善計画」の提出を要求されていて、
経理担当者のZさんがデータ分析や
今後の方針について資料をまとめ、
銀行に提出。

引き続き交渉が難航しているとの事。

Zさんの作成された
「事業改善計画」・・・・・
B4サイズの紙で、24ページの対策。

グラフやら、
数字の羅列した表やら、
「・・・・率」
「・・・・配分」とか、
ムズカシー言葉が、たーくさん。

率直な感想として・・・・・
いかにも、
元銀行員が作りそうな資料!
って感じでした。

サラ~・・・・っと
書類に目を通しましたが、
良く解らん^^;。

「Zさん、
これ作るの大変だったでしょう?」

とワタシが訊くと、

「えぇ、二か月ほどかかりました。」と。

「今から私がいう事に
お気を悪くなさらないでください。

二か月かけて資料を作って、
銀行から良い回答が
貰えなかったって事は、
Zさんの二か月は無駄だった、
って事ですよね?

社長からすれば
給料を二か月も出していて、
成果が上がらなかったお気持ちは
察して余りあります。」って言いました。

Zさんは表情を変えません。
そのままワタシ話しました。

「この書類、
要は銀行にキチンと返済出来ない
言い訳をしているだけですよ。

今後どうするかについて
書いてはいるけど、
要は返済原資を生まないから、
ゴメンネって言っているって事でしょう?

ワタシなら、
事業改善計画、
5分以内で出来ます。

A4サイズの紙に一枚。

”貴行への今後の返済はゼロ!”
って書くだけ。

これが最も早い
事業再建計画じゃありません?

交渉したって、
銀行は応じないんだから、
それならいっそ返済止めればいい。

たくさんのお店を差し押さえたって、
給油設備なんか
どこが欲しがりますかねぇ。

早くても1~2年くらいはかかりますよ。

その間に270万円を溜め続けて、
それを資金に落札者から
借りてもいいし買い戻してもいい。

Yさんが社長でいる間くらいは、
銀行と付き合わなくても
良い環境になると思いますよ。

その後後任が決まったら、
それはその方の方針で決めて行けばよい。

違う銀行と付き合えばいいんですよ。
銀行なんか山ほどあるんだから。

今の銀行グループは
今後貴社にお金貸さないんだから、
付き合う必要ないでしょ?」

Zさんが言いました。
「銀行が呑むワケが無いじゃないですか!」と。

「交渉すれば呑まないでしょう。
交渉しなければ呑まざるを得ない。
法的には債務者側が強いんだから。」

Zさんは難しい顔をしています。
ワタシ言いました。

「Zさん、
メイン銀行の出身ですか?」と。

Zさんは
「ええ、解りますか?」
と答えました。

「いいとか悪いとかは別にして、
いかにも元銀行員さんが
作りそうな資料だと思いました。

これで成果が上がればいいんですけど、
残念ながら成果が出ていない。

それはZさんが古巣に対して
”遠慮”があるからですよ。

我々の手法の方が、
少なくとも会社にとっては
成果が上がりますよね?」とワタシ。

企業は顧客からお金を貰います。

顧客からお金を貰う為の準備の為に
取引先からモノを仕入れ、支払います。

企業は更に売れる為に
取引先と取引を拡充します。

拡充した商品で更なる顧客を掴みます。

これ、一般的な事業のモデルです。
ほとんどがこのサイクルを繰り返すんです。

企業・顧客・取引先の三者間で
資金が行き来して
事業は継続されるんです。

上記のサイクルを繰り返すのに、
銀行は絡みません。

そのキッカケを作る為に
資金の提供を受けた以外は、
銀行は関係ない存在なんです。

そりゃ、
Yさんの会社の270万円の
元利返済をする為に、
銀行が270万円以上の
返済原資を生む顧客を
Yさんの会社に
紹介したって言うんだったら
それは話は別ですが、
まあ99%以上の会社で、
元利返済以上の利ザヤを生む顧客を
紹介する銀行なんか
ないんじゃないでしょうか?

ワタシからYさんに言いました。

「Yさん、
今Yさんの会社を継続するのに
絶対的に必要なのは、
顧客と取引先だけです。

銀行はもうお金を貸さないし、
窮地に陥っているのを知っていて
返済の上積みを狙っているんだから
協力企業とは言えないでしょう。

彼らはあなたの
邪魔をしているに過ぎない。

そんなところは、
こちらから決別宣言してやったらいいんです。

後ろ盾にはなりますよ。
法的に我々の方が強いんですから。

ちなみに、私は経験者ですから、
彼らが回収行為などと言って出来る事は、
ごくごくわずかな事である事は
知っています。」

回答を保留して約二週間ほど経過しました。
Yさんからは電話ありません。

恐らく銀行と
「交渉」しちゃってるんでしょうなぁ・・・・・・。

Yさん自身も、
Zさんに気兼ねしている感じが
あったからなぁ・・・・・・。

Zさんは銀行出身だから、
銀行に盾突く発想は
出来ないでしょうねぇ・・・・・・。

でもYさんの会社は
銀行に盾突く以外の方法では
再生できないでしょうねぇ・・・・・・。

ワタシはYさんが社長として
「気づく」まで待ち続けます。

会社はZさんの為に存在していません。

Yさん、Yさんの家族、
従業員、従業員の家族の為に存在します。

無論、従業員の中に
Zさんがいる前提ですが。

彼らを守ろうとするときに
銀行が邪魔なんだから、
銀行を切り捨てるのが
最も効果的かつ迅速的な再生方法なんです。

取引先からモノを仕入れないと商売できない。

お客さんが来なければ商売できない。

給料が遅れて従業員いなくなれば商売できない。

でも・・・・・・
銀行にカネ返さなくても商売できる。

こういう状況で、
払うべき犠牲者は・・・・・
銀行でしょう??

Yさんの会社が
再び光を取り戻すための犠牲者は、
銀行であるべきです。

だって・・・・・
彼らはお客さんも紹介してくれないし、
リスケの継続もしてくれないんだから。

国内大手企業の「V字回復」の大半が、
銀行に対しての債権放棄によって
達成されている事実があります。

これをYさんに話すのを忘れていました。

いや、忘れていたんじゃない。

Yさんが
「ありがとう。もう話は結構です。」
とおっしゃったんだった^^;。

それでもワタシは
YさんとZさんのお二人にメッセージを送りますよ。

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発行者:株式会社MEPたちばな総研
筆者:たちばなはじめ