先日、
奈良県のとある会社の
ご相談に乗りました。

とある事業を営む会社。

間もなく創業が
100年を迎えるそうです。
60代男性のMさんです。

「たちばなさんのホームページを見て
電話しております。Mと申します。

息子がたちばなさんの
ホームページを見て、
ワタシに勧めて参りました。

ご相談に乗って頂きたいのですが。」

というお話しが約十日前。

数日後にその街を訪ねたんです。

奈良県って・・・・・
中学校の修学旅行以来。

広大な敷地に、
材料や資材の在庫。

歴史を感じさせる本社社屋。
と思えなくもない。

息子さんは、30代男性。
来年に結婚を控えています。

社長の後継者である事は
自身も周辺も認めています。

Mさんはこの会社の経営者としては、
祖父・父・兄に続いて4代目。

「8億ほどあった負債を
ワタシの代で、
どうにか3.5億まで減らした。」

とのMさんのお話し。

しかし、
現在の売上が年間1.5億円に対して、
借入金総額が3.5億円。

直近で黒字の決算は出ているものの、
銀行から新規の融資を断られ、
リスケを検討しているとの事。

月額元利返済は180万円。

奇しくも、私がかつて
返済していた金額と同額でした。

ワタシから申し上げました。

・リスケは問題の先送りであって
根本解決にならない。
利息に充当されるから
永久に借金が減らない事。

・リスケには交渉が必要であり、
多くの資産を保有している
Mさんは交渉に不利である事。

・そもそも銀行と
交渉する事に意味がない、
と我々が考えてる事。

・リスケするなら、
元金も利息も止めるくらいの
リスケでないと意味がない事。

・取引銀行よりも
家族や従業員を守る経営を
して頂きたい事。

・貸金業者が資金を
貸してくれない時点で、
その業者は”事業の足かせ”
でしかない事。

これらを話し、最後に申し上げました。

「Mさん、あなたは先代が
これまで作ってきた、
負債を半分にした、
とおっしゃいました。

そして、息子さんに
後を継がせようとしている。

半分になったと言ったって、
事業そのものは債務超過。

息子さんに継がせるのは
酷ではありませんか?

息子さんは来年結婚。

前途洋々たる未来を
控える息子さんの為に、
半分に減らした負債をご自身の代で、
もっと消しませんか?

我々にはそれが出来ます。

無論、破産なんかさせません。
事業は続けて頂きます。

一時的に返済を止めて、
事業を再建させて、
事業が浮上してきたら、
自身の意思で返済を
再開させれば良いではないですか?

銀行よりも息子さんの
将来を優先させるべきです。

Mさんの代で、
2年から5年ほどかけてそれを実行し、
Mさんが古希の祝いを
迎えるにあたって、
財務状況が改善した会社を
息子さんに譲る。

事業承継としては最高かと思いますが。

ホームページをご覧になって、
ワタシにお問い合わせて
下さっているのですから、
Mさんもとより、
息子さんは我々の手法をよくご存じかと。

ヤバい事なんかしません。
違法行為などもってのほか。

国内法に基づき
粛々と手ほどきして参ります。」

Mさんは言いました。

「銀行と良く話し合いしないと・・・」

「Mさんの事業の状態では、
銀行と交渉する事に
意味はありません。

返済を止めない限り
事業が良くなりませんから。

彼らがどんなに譲歩しても、
利息は止めさせません。

利息払いのみでその場を凌いでも、
半年か一年毎に
銀行と交渉して・・・・・・・
Mさんはあと何年生きるんですか?

彼らと交渉したって
”返せ”としか言いません。

返せる状況になったら
返せばいいんです。

国内法はそれが認められています。

また返せない期間が
5年経過すれば、時効です。

資産の差し押さえについても、
事前に対応策が分かっていれば
その為の準備をしておけばよいんです。

だから、
彼らと交渉する事に意味はありません。」

Mさんは、答えません。
ワタシは続けます。

「銀行と交渉しなくて良い代わりに、
Mさんがゼッタイに
交渉しなければいけない、
最も重要な交渉相手がいます。

それは、”自分自身”です。

息子さんは、現時点で
役員でもなんでもないので、
交渉相手ではありません。

事前に説明は必要かと思いますが。

要は、Mさんが
この我々のマイナーな救済手法に
自分自身で折り合いが
つけられるかつけられないか?
という事です。

ですから、Mさんがもっとも
交渉しなくてはいけない相手は
自分自身なんです。」

「少しの間、考えます。
息子にも相談しなければなりませんし。」
とMさんは答え、面談終了しました。

面談時間130分。

Mさんなりの意図があって、
ワタシとの面談には
息子さんは同席されませんでした。

息子さんにすれば、
ワタシのホームページを確認し、
紹介した張本人として、
父親とワタシの面談内容は、
大変に気になっていた事でしょう。

面談終了後、
Mさんからご紹介を受け、
息子さんに
ご挨拶だけ申し上げたんですが、
息子さんは不平そうな様子を
一切見せず、
ワタシと名刺交換して下さいました。

父親に対し、
全幅の信頼と尊敬を抱いている感じが
良く解りました。

「来年ご結婚だそうで。
おめでとうございます。」
と申し上げました。

それだけに!

Mさんにはなんとか
踏ん切りをつけて頂きたい。

息子さんの為に。
嫁いで来られるお嫁さんの為に。

Mさんの”最重要交渉相手”であり、
”最大の敵”は、自分自身である、
という事です。

最近強く思います。
私見ですので、読者の同意は求めません。

「東京こそ偏狭の地」ではないかと。

東京が日本の標準である様な
イメージを勝手にしておりました。

その中で、一部の方々に
ワタシの仕事が理解され、
一部の方々のご協力により
ワタシの事業が成立した事で、
私は勝手に世論からの支持を
受けた気になっていました。

でも、地方での実績を踏まえると、
ワタシはまだまだ、
全然支持を受けていません。

いや、むしろ
警戒されている感すらあります。

東京で、
少し有名になったからって、
その気になっていたワタシは・・・・
やはり奢っていました。強く反省。

ワタシの仕事に対する
真の社会の評価は、
東京ではなく、
地方にあるのだ、
と思い直しました。

今後もやるべき事は変わりませんし、
会社が東京神田小川町である事も
変わりませんが、
これまで以上に地方を廻らせて頂き、
”真の債務者救済”を
希求し続けて参りたいと思います。

ワタシには、華々しい経歴はありません。

元銀行員でもありませんし、
元エコノミストでもありません。
ただの元多重債務者です。

これまでに出版依頼を
受けた事はありますが、
ワタシには、
著書出版が仕事の性質上、
救済の為の最優先事項には
思えませんでした。

ただただ、
自分の経験を各地で
お話しし続けていく事こそが、
最優先事項と信じていますし、
それは今後も揺るがないです。

お陰様で、国内各地で
協力者が数多く手を挙げて下さる
環境にはなりつつあり、
嬉しく有り難く思っております。

今後も各地で積極的に
お話しをし続けて
参りたいと考えております。

プロモーターさん、
支部さん、
ワタシの仕事に共鳴し、
協力して下さっている
すべての方々の為にも、
偽りの無い救済を施し、
キチンとそれの対価を得て、
人助けとビジネスを
両立させてまいります。

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発行者:株式会社MEPたちばな総研
筆者:たちばなはじめ