先日、とある方から
お問い合わせを頂きました。

都内の事業主のDさんです。
50代男性。

過去にワタシのセミナーを
ご聴講頂いた方からのご紹介で、
Dさんとは二週間ほど前に
弊社会議室にて
個別面談を実施しておりました。

「返済が滞って二か月ほど経過。
電話がかかってきたので、
”お金がないんです”と話したら、
”2000万円を一括請求する”
って言うんです。
どう対応したらいいですか?」

という内容でした。

Dさんは、
賃貸マンションに住む
バツイチ独身男性。

元奥様とお子さんは
大阪府内の元奥様のご実家に
身を寄せているとの事。

借金の保証人は
代表者保証でDさんのみ。

Dさんの保有している資産は
生命保険とかその程度。

「生命保険の契約者を
Dさん以外の人間にして頂ければ、
その保険はDさんの
資産じゃなくなります。

それ以上はDさんは
取られるものが無くなりますから
法的に最強になります。

債権者が一括請求する、
なんて言うのはそれしか手段がないから。

一括で支払って貰えるなんて、
そもそも思っちゃいません。

いくらかでも払わせられればラッキー、
くらいにしか思っていません。

銀行口座は今まで
取引をしたことが無い銀行に
口座を作ってそちらで
金銭管理をして下さい。

出来れば、
都内ではない支店の口座が望ましいですね。

債権者は、
あなたが新たに作った口座の
情報を得る事は出来ません。
守秘義務がありますから。

いや、情報を得る事は
出来るかもしれないが、
恐らくはやらないでしょう。
表向きの守秘義務があるから。

債権者は一括請求をする事で
Dさんを驚かせて、
Dさんからのリアクションを
待っているんですよ。

あなたがなんて言ってくるかを
待っているんです。

彼らが一番困るのは・・・・
そしてDさんにとって
一番有効な手段はノーリアクション。

放置されれば5年で
時効になっちゃうからです。

裁判で訴えられて
時効が延長しても
10年以上にはなりませんし、
仮に延長になったとしても、
あなたにはそもそも
おカネが無いんだから、
支払のしようはないでしょう?

5年間で一円も
回収できないところに請求して、
6年目に回収できるって、
フツーは思わないですよ。

4年ほど経過したところで、
こちらから・・・・

”あと一年で時効になっちゃいますけど、
100万円で手を打ちませんか?”

ってアプローチしたら、
彼らは考えるでしょう?

あと一年を放置されたら
彼らは一円も回収できない。

でも、今Dさんからの
アプローチに喰いつけば、
少なくとも100万円は回収できる。

彼らが”株式会社”である以上、
利益最優先。

上場している企業でしたら、
株主への説明責任がありますから、
なおさら利益優先を無視できません。

結論から言うと、
Dさんは今ある負債を
しばらくの間放置されたら
いいんじゃないですか?

モチロン、
今後の人生再建の中で、
元奥様やお子さん、
ご両親などへの資金を
捻出出来るようになって、
更に自分がきちんと所得を
あげられる様になったら返済を
再開すればいいでしょう?

そしたら、
彼らの一括請求なんて
既成事実としてウヤムヤになっちゃう。

もしそれでもグズグズ言ってきたら、
”一括請求を取り下げなければ、
返済を実行しない!”

って言ったら、
彼らは取り下げた方が得でしょう?

交渉次第でどうにでもなります。
法的に強いのはDさん側だから。」

こんなことを話したんです。

面談終了時は

「なるほどぉ~!そうか!
そういわれればそうですね。」

なんてニコニコして
帰って行きました。

一括請求なんて、
債権者が債務者を
驚かすために実行する
”セレモニー”みたいなモン。

こんな事もありました。

一年半ほど前に、
契約の上で救済を実行した、
東北のとある事業主のNさん。

30代男性。
建築リフォーム業。
妻と子供が3人。
両親と同居。

年商1億数千万円ほどの企業で、
借入金は約9000万円。
毎月の元利返済は100万円ほどありました。

自宅は父親名義。
父親は保証人ではありません。

Nさんは車両以外の
目立った資産はありません。

9000万円の借り入れも
信用貸しと保証協会付き。

少し下降気味になった業績が
不安感を増長させ、
銀行に追加の融資を依頼したところ、
延滞もリスケも無く、赤字決算を
組んだ訳でもないのに拒否され、
今後の先行きに不安をもったNさんは、
上京の上でワタシのセミナーを聴講。

「銀行が貸してくれないんだったら、
家族を守る為に返済を止めれば
実質的な融資と同じ。」

と言うワタシの話を聴き、後日契約。

毎月100万円ほどの利益貢献を
当方のコンサルテーションは実現しており、
Nさんは現在新会社を設立。

”無借金の会社”として、
日々安定した経営を実践されています。

そんなNさんから、
久しぶりのLINE。
原文そのまま記載します。

Nさん  

・「今週金曜日の夕方、
動産差押えの執行官が来るんですよ。
やきもきしています。」

たちばな・

「取られるものが無いのに、
なんでやきもきするの??」

Nさん 

・「わかっちゃいるんですけど、
やっぱりちょっと心配でね。

まぁ一種のセレモニー的な
モンでしょうけど。
たちばなさんも経験してるんですよね?」

たちばな

・「モチロン!
執行官の人、
腰低くて物腰柔らかだった。
笑顔満面!(笑)」

Nさん

・「家に入ってくるんですかね?
玄関前でサインして終わりにしたいっす。」

たちばな

・「入らないんじゃない?

だって保証人じゃない
お父さんの家だもん。

”年寄りがいて怯えるんで・・・”
なんて言って慈悲に
すがってみたら?

それでも入ってきたら、
お茶でも出したらいいよ(笑)。
多分入って来ないよ。」

その後数時間経過・・・・・・・・・・・・・

Nさん

・「動産差押えのセレモニーが
10分で滞りなく終わりました。」

たちばな

・「でしょう?
あなたは法的に最強なんだから!
スキルアップとして良い経験したね(笑)」

Nさん

・「はい。
大変なレベルアップです(^^)v」

これが世論一般に恐れおののかれている
差し押さえの実態です。

このくらい、
”取られるものモノが無い”
と言うのは法的に最強なんです。

強制執行とか、
ガサ入れとか・・・・・
こんなの聴くと、
例えようのない恐怖感に
苛まれる方がほとんど。

でも下手に隠し立てせず、
堂々と接する事って
とっても大事なんです。

税務署も
コワいところの代名詞みたいに
思われていますけど、
コソコソ隠し立てすりゃ、
そりゃ彼らだって
目くじら立てますよ。

キチンと話すと彼らはとても紳士。

当たり前ですよ。

彼らにだって
親がいて子がいるんです。
キチンと話せばわかって下さる。

逃げるから追いかけられる。
キチンと対峙して話しましょう。

見栄張ってイイカッコしないで、
キチンと話す。

法律で決められている範囲内で
資産を残しながらね。

ワタシの手許に、
とある資料があります。

「租税債権管理機構」
と言うところが発行した、
「捜索調書(謄本)」って言う書類。

簡単に言うと、
税金を滞納してしまった人物に対して、
行政がガサ入れした、
って言う調書。

こんな風に書いてあります

【捜索日時平成26年〇月○日
12:00~12:10】

”12:00”と、”12:10”の所は
手書きになっています。

おそらく実際に現地でガサ入れした上で、
その時間帯を記入したんでしょうが・・・・・
そもそも僅か10分で終わっちゃうんですね。

また備考欄にはこんな風に書いてあります。

【財産調査の為の捜査。
差し押さえるべき財産発見せず。】

上記の文章は、
手書きではなく印字されています。

これはつまり・・・・・・
租税債権管理機構の方々が
実際にガサ入れするに当たって、
事務所から当該人の現地に行く前に、
【 】内の文章は印字されているんです。

平たく言うと、
彼らはなにも回収できない事を解っていて、
報告の為だけにガサ入れした、
って言う事。

無論、
このガサ入れを受けた当該人は、
意図的な資産隠しなど
していない事を付け加えます。

ただただお金が無い、って言うだけ。

良いとか悪いとかは別にして、
ガサ入れとか、
強制執行とかなどと
言われているものの大半は
セレモニーである事が多いんです。

お金が無い事を
”お金がない!”と誠実に答え、
決して逃げ隠れしない。

法律の範囲内で出来る準備を行い、
いたずらに策を弄しない。

こういった”さじ加減”が
極めて肝要である、と言えます。

一括請求然り・・・・・
動産差押え然り・・・・・
ガサ入れ然り・・・・・。

入念に準備を重ねて、
知識を頭に入れて、
対応策を用意しておけば・・・・
キチンと時間が
解決してくれるんですよ。
時間がね。

知らないと、
コワイコワイ回収行為も、
実際に経験してみると、
なかなかにセレモニーである事が多い、
って言うお話しでした。

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発行者:株式会社MEPたちばな総研
筆者:たちばなはじめ