さて・・・・・
少し前の話ですが、
神奈川県内でとある商材を
小売している事業主さんの
お問い合わせを受け、
当社をご訪問頂き、
ご相談に乗ったんです。

40代男性のEさんです。

Eさんは関西出身。
奥様は中国の方。

神奈川県内で縁があり、
融資も実行された事もあり、
神奈川県内に住むことを決め、
ご商売を始められました。

ご商売を始めた当初は
順調だったようですが、
次第に業績が下降。

資金が枯渇し、
取引先に未払いが発生し、
銀行には返済を継続している状況。

保有している資金量も
徐々に減少していく中で、
先行きが不安になり、
当方へお越しになりました。

Eさんは神奈川県内で
賃貸マンションに住んでおり、
お店も借りている店舗。
保有している不動産はありません。

また、小学生のお子さんが
いらっしゃいますが、
その神奈川県内のとある街の
児童教育に対して
不満を持っているようで、
地元の関西に帰るか、
奥様の祖国に渡り、
人生をやり直そうか
考えているところでした。

しかし、現在の事業の
負債の後片付けに苦慮しており、
商売を辞めたくても
止められない状況になっている、
とワタシに話すのです。

「いっそ、
倒産をさせようかと思っていました。」
とワタシに話すんです。

「倒産って・・・・
何を以って倒産なんですか?
倒産の定義ってあるんですか?

商材を卸して下さる取引先に、
まともに支払いが出来ておらず、
発生した売り上げで
生き続けている貴社の状況は
倒産ではないのですか?

Eさんはまだ倒産じゃないと
思っているからワタシに
相談においでになったんでしょう?

倒産の定義なんて無いんですよ。
Eさんの気持ちが折れたら
倒産なんじゃないですか?

銀行に数千万円の
借入金の返済しなくても、
倒産しませんよ。

取引先に支払いしない事と
銀行に返済をしない事は
同じ未払いでしょう?

それでも商売は続けられますよね?

むしろ、銀行は
今後融資しないでしょうから、
あなたにとっての
”足かせ”に過ぎない。

取引先への支払いを優先して、
商材を円滑に卸してもらって、
カネを貸してくれない
銀行との取引は止める。

その方が限られた資金を
合理的かつ有効に運用できますよね。

取引先に未払いしても
倒産じゃないんだから、
銀行に返済しなくても
倒産にならないでしょう?

また、あなたは
神奈川に縁もゆかりも無い。

関西に帰るとか、
中国に渡ろうかすれば、
金融機関は回収する方法なんか
無いでしょう?

関西のご実家は、
ご両親の名義ですから、
銀行が債権者として
ご両親に請求する事なんか
出来はしない。

奥様と中国に渡ってしまえば、
銀行は手も足も出ないでしょう??

5年間経過すれば借金は時効を迎えます。

お金が無いネガティブな状況では、
債務整理という行為は
お金がかかり過ぎてしまいます。

商売を辞めて、
現在のお住まいを辞めてしまえば、
あなたから回収する事は
誰にも出来ません。

だから限られた資金を
奥様やお子さんの為に
優先して使って下さい。

その後人生が好転したら、
5年経とうが
時効が成立していようが、
債権を保有している銀行に出かけ
返済を再開すればいいじゃないですか。

よ~く考えて下さい。

あなたが
”お金を貸す側だったら・・・”
って事を。

もし、あなたが銀行の融資係、
ワタシはあなたの前に
融資の依頼に行った、としましょう。

家は関西。妻は外国人。
資産ない。小売業を志している。

と言う状況だったら、
あなたはお金を貸しますか??
貸さないでしょう??

そんな危なっかしい人に
お金を貸す感覚は、
一般社会にはありません。

でも銀行はあなたにお金を貸した。

一般社会でもお金を貸す事が
非常識とされてる方に、
お金を貸した。

特別付き合いが長いわけでもない、
一度か二度ほど顔を
合わせただけの人に
彼らはお金を貸したんです。

そんなの貸したヤツが
悪いに決まっているでしょう??

しかも、Eさんが
万が一返済出来なくなっても、
自分たちは一切の損害もなく、
税金を財源とした組織に
弁済を受ける。

彼は全くリスクが無いんです。

あなたが未払いを
続けている取引先は、
未払いがある状態でも
あなたを信じて、
商材を卸してくれている。

でも、彼らは
万が一あなたが商売を辞めても、
誰にも弁済されないんです。

すべて損をしてしまうんです。

しかも、資金保有量は、
銀行の何百何千分の一。

破綻しやすい環境にあるんです。

あなたのエゴの為に、
人生を狂わされるんです。

あなたにとって、
あなたの商売にとって・・・・
どちらが大切な存在ですか?

支払いが遅れても、
商材を卸してくれる取引先

支払いが遅れていないのに、
カネを貸さなくなった貸金業者

このどっちが優先か??
という事です。

銀行はあなたが返済しなくても
絶対に潰れません。

潰れませんし、
彼らは経営が傾いたら
国が応援してくれます。

銀行の存否を
あなたが心配する必要は無いんです。

だから、優先順位を考えて
返済や支払を実行して下さい。

その為のサポートや
後ろ盾には当方がなります。

よろしかったらご用命下さい。」

知識がないがゆえに、
見えない恐怖に怯え、
しなくても良い心配に苛まれ、
本業が疎かになる。

この典型例です。

「契約違反にはならないんですか?」

と更に訊くので、

「契約違反にはなりますけど、
契約違反になったらどうなるんですか?

警察に捕まるんですか?
そんなワケないでしょう?

民事で裁判を起こされ、
勝てると思えば戦えばいい。

分が悪いと思えば
戦わなければいい。

戦えばカネはかかる。
戦わなければカネはかからない。

訴える方だって、カネはかかる。
手間もかかる。
仮に民事で負けても、カネで解決。

カネが無いからって民事で訴えて、
勝って”カネを払え!”って・・・・・・
カネは最初からない!
って言っているのに・・・・。

意味ないよね(笑)

”契約は約束ではない”

これは「契約の基礎知識」であり、
一般社会の常識です。

契約と言うのは、
守れなくても刑事罰は受けません。

契約前から守る気が無いのに
契約してしまったら
詐欺になる可能性がありますが、
あなたはそうでは
なかったでしょう??

じゃあ詐欺じゃないじゃないですか。」

「それじゃぁ、”なんでもあり”
になっちゃうじゃないですか!」

って更に訊くので、ワタシは言いました。

「そうですね。
なんでもアリですね。

契約上の事は
それが許されていますから。」

と答えました。

いつしか、
債務の相談に来ていたEさんが、
債権者の立場を
尊重するような話の内容に
なって来ていたので、
途中から可笑しくなってきちゃいました。

現在、このEさんの救済は
既に実行されています。

銀行への返済は停止しました。
銀行はチョイチョイ
電話してきているそうです。

「請求の電話が来たら、
最初の数回話して下さい。

”お手数おかけしますが
代位弁済して下さい。”

ってこれだけでいいです。

後は電話に出る必要はありません。

電話に出られなくなると、
担当者がEさんの事業所に
一度や二度は来ますから、
電話と同様に、
”代位弁済して下さい”
と繰り返して下さい。」

銀行が保証協会付きで
実行した融資。

融資先の経営状態が、
おぼつかないので
融資先から銀行に対して、
代位弁済を要請した・・・・・。

これ、何にも法律違反じゃない。
道義的責任も無い。
そもそも契約書に書いてある通りの事。

これを道義的責任があるって言うんなら、
そもそもお金を借りて
商売なんか始めるべきじゃないよね(笑)

こんなところから
我々のコンサルテーションは始まるんです。

あとは、
我々のコンサルテーションによって、
Eさんは自分の判断によって
商売を続けるのか、
辞めるのかを、
自身の判断のみで
決めて頂けば良いのです。

これは絶対的に倒産じゃないよね(笑)

”契約のトラブルを
避けるための手段として
契約書がある”

って考えている人がほとんどでしょう。
でも、果たして本当にそうでしょうか??

たまに、テレビで
アメリカメジャーリーグの
日本人選手が言います。

「日本の契約書と違って、
メジャーリーグの契約書は
何百枚もあって契約書が分厚い。」

っていう発言。

契約トラブルを避けるために、
分厚い契約書を交わすのに、
毎年毎年メジャーリーグは
30件前後の年俸調停があったりする。

これって契約上のトラブルだよね。

分厚い契約書がトラブル避ける
有効な手段じゃないって事だよね。

国内でも契約書が
トラブル避けるための
有効な手段だったら、
国内に民事裁判なんか無いはず。

でも、毎日毎日何百件も
裁判所は民事裁判をこなす。

契約書が契約トラブル回避の
有効な手段になっていない。

一方で、口約束だって
立派な契約と言う判決だって出ている。
契約書って本当にいるのかね??(笑)

じゃあなんで、社会は
”契約書”を交わすのか?
ワタシの予想は2つ。

1)周りがやっているから、
自分もやらないと何となく・・・・・

2)契約書を作る事で
業者や士業が手数料を
得る事が出来る。

印紙を貼れば、
その収入は・・・・ネ(笑)

まぁおそらくこんなもんでしょう。
契約書を作る意味って。

性善説で考えると、
一見がんじがらめの世の中も、
性悪説で考えると、
なんともスキマだらけ。

このスキマが、
お金に困っている人達の
助けになるんです。

だから、たかが借金苦で死んだり、
高いカネ払って破産なんか
する必要は無いんです。

こんな事言っているウチは・・・・・
地元での評価なんか上がるワケないか!(笑)

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発行者:株式会社MEPたちばな総研
筆者:たちばなはじめ